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クルマのヒーターが効かない・効きが悪い(車内が暖かくならない)原因と解決策

ヒーターが効かない 暖かくならない

朝晩の冷え込みが厳しい時に車の暖房が効かない,または効きが悪いなどの症状があった場合に車を運転してヒーターが効かなくて(車内が暖かくならない)寒くて大変という方もいらっしゃるのでは無いでしょうか

今回はこのクルマのヒーターが効かない原因について探求し素人でも応急処置で直す方法なども交えて解説していきます

クルマのヒーターが効かない原因は電気系統のトラブル・エンジン循環水系統のトラブルなど沢山あります

クルマのヒーターが効かない具体的な症状を把握しながら作業手順に沿って解説していきます…よろしくお願いします

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◉エンジンをかけてヒータースイッチを入れて送風の確認

クルマのヒーターはエンジンをかけてしばらくするとエンジン水温も上がり送風口から暖かい風が出てきて車内を温める

通常であれば上記の状態なのですがスイッチを入れても送風されなかったり寒暖レバーを切り返ても暖かくならなかったり

クルマのヒーターの不具合はいろいな症状で故障する場合がありますそれら不具合を一つ一つ見ていきましょう

◎エンジンをかけてヒータースイッチを入れたが送風口から風がて出てこない

考えられる原因・故障箇所の探求方法を解説していきます

・ブロアーモーターの不良

ブロアーモーター交換

ヒーターの風が出てこない最も多い原因になります…基本的にはヒーター作動不能の場合はヒューズからの点検になるのですが

ブロアーモーター自体が助手席足元に取り付けられていることが多くコネクターも直ぐに外せるので

検電テスターを使って電源が来ているかを確認して来ているのであればブロアーモーターの不良となります

ブロアーモーターはファンを回転させてダッシュボードや足元・フロントガラスの吹き出し口から送風し車内に風を循環させる役目をしています

このモーターや軸ベアリングが焼き付いたりカーボンブラシが減って接触が悪くなるとモーターが回らず車内に風が送風されなくなります

カーボンブラシを変えたりベアリングを交換して修理することも一部可能ですがまた直ぐに壊れるので交換された方がよいでしょう

ブロアーモーターは助手席足元に取り付けされており緊急時止まった場合はモーターを軽く叩くと回ることがあります

交換前の一時しのぎにはなると思いますがどうしてもと言う時は試してみるのも良いでしょう

ブロアーモーターの故障に関しては以前の記事でも詳しく解説しています…参考にされてください

・ヒータースイッチの不良

ヒータースイッチ

ヒータースイッチが壊れることはほとんどないのですがブロアーモーターのコネクターに電源が来ていなく

ヒューズまで電源が来ていてヒューズが切れていない場合には点検の必要があります

簡易的な点検方法としてはスイッチ付近を平手で軽く叩いて振動を与えてみたりダイヤルやレバーを上下左右に動かして見て動作に変化があるか確認してみるのも良いでしょう

上記の方法でも反応がない場合にはパネルなどを外すことになります…ヒータースイッチの点検はダッシュボードやセンターコンソールを外したりしますので

カーナビやカーステを取り付けられる人以外はディーラーや修理工場に依頼された方がよろしいかと思います

・ヒーターヒューズ切れ

ヒーターのヒューズ切れも稀にあります…この場合はヒューズ交換でブロアーモーターが復帰すると思いますが

ヒューズがなぜ切れたのかの根本的な問題を解決しないとまた切れる可能性がありますヒューズの劣化によるものであれば良いのですが

配線がショートしていたりしている可能性もあります…配線の取り回しも出来たら確認されると良いでしょう

ヒューズ切れの原因で多いのが弱ってきたブロアーモーターの回転抵抗が大きくなることにより過電流が流れヒューズが切れることが度々あります

何度もヒューズ切れが繰り返す様で尚且つブロアーモーターも長年使用されているのであれば抵抗値を確認された方が良いでしょう

ブロアーモーターは夏も冬も四季をとうして使用されます…抵抗値が大きかったり異音などが出てきた場合には早めに交換された方が良いでしょう

・ヒーターリレーの不良

ヒーターリレーの不良も永年車など稀にあります…作業が前後しますがブロアーモーターのコネクターに電源が来ていなく

ヒューズも切れていない場合には軽く衝撃を加えたり他の同じリレーと入れ替えて確認されると良いでしょう

・コネクター・配線の接続不良・断線

コネクターや配線の接続不良や断線によるヒーターの不具合はほとんどないのですが

機器類の取り付けなどでダッシュボードやコンソールを外した際にしっかりと接続されていなかったりして外れる場合があります

上記した各部品を点検した際に一緒に確認しておきましょう

◎エンジンをかけてヒータースイッチを入れると「HI」の位置でしか送風されない

・ヒーターレジスターの不良

ヒータースイッチが「HI」の位置でだけでブロアーモーターが作動する場合はヒーターレジスターの不良と断定して結構です

ヒーターレジスターは風量の強弱をコントロールするためにコイルを巻いてできている抵抗器です

このコイルが熱を持ち断線したり接点部のハンダが剥がれたりして電源が遮断されてモーターが止まります

ヒータースイッチの「HI」だけはプラス電源直結なのでヒーターレジスターが断線しても電気が流れモーターが回転する仕組みです

このヒーターレジスターが壊れる原因もブロアーモーターの劣化により回転時の電流が多く流れヒーターレジスターが熱を持ち断線に繋がります

この場合もブロアーモーターを長年交換されていないのであれば交換をされた方がよろしいかと思います

また近年では純正のブロアーモーターでさえも国外製造が多くデンソー製でさえも一昔前に比べると品質がかなり劣っている様に感じます

整備管理者として営業車を整備していますが10年前くらいまでであれば20万キロ以上使用できたブロアーモーターが

近年では10万キロ程しか持たないものが続出しています…そうです…ちょうど保証が切れた頃に壊れると言うことです

モーター本体の品質が明らかに落ちています…世界を相手に商売されているデンソーさんがこれでは信頼を失いますよ

私の場合は1~2万キロ保証期間オーバーでも最寄りのディーラーで対応していただいているので助かっています

◎エンジンをかけてヒータースイッチを入れて30分以上たっても風は出るが暖かくならない・冷たい風が出る

温度を最大にしても風は出るけども生暖かい風しか出ないとか冷たい風しか出ないなどの症状です

この症状は最悪ダッシュボードオーバーホールという大変な作業になりうる可能性もあります

その様なことにならないためにも定期的なクーラントの点検や交換がとても大事になります

またエンジン冷却系統はラジエターなどアルミニウムを多用している系統になります…作業時はホースなどを無理に曲げたりするのは厳禁です

取り敢えずこの暖かい風が出ない最も多い原因から修理方法と注意点を解説していきます

・サーモスタットの不良

ヒーターが効かないと言ったら…最も有名な故障箇所と言ったらご存知の方も多いと思いますがサーモスタットです

サーモスタットはエンジン内で高温に温まった冷却水を設定値を超えたらラジエターに戻して再冷却させるための温度設定弁です

サーモスタットは通常85度前後で弁が開きラジエターで再冷却されるのですが弁の気密が悪くなったり

サーモスタットの構成部品であるワックスやペレットの劣化により常にバルブが開放状態になり

エンジン水温が低いままラジエターに送られ再循環されます…その結果…車内に取り込まれる水温も低いままで送風されます

これを直すのにはサーモスタットを交換してエンジン水温を適正な状態にしなくてはなりません

サーモスタット不良の不具合はヒーターが効かないだけではなく…エンジンが暖気しない為に低温状態とセンサーが判断して

アイドルアップが働きエンジン回転が下がらない事態にもなります…速やかな交換が必要です

・寒暖切替サーボモーターの不良

サーモスタット不良の次に多い故障箇所です…

サーボモーターの役目は従来であればヒーターコントロールパネルからワイヤーで操作していた

内外気切替や冷暖切替・吹き出し口切替の操作をサーボモーターに直接リンクをつけて操作できる様にしたものです

サーボモーターを使用する利点はワイヤーの取り回しを気にせず自由な配置でコントロールパネルや吹き出し口の設定ができる事

操作もボタンやダイヤルの操作のみで力を必要とせず操作パネルもいろいろなデザインにすることができる

反面…今回の様にサーボモーターなどが故障した場合には修理に多額の費用と時間がかかります

・車内ラジエターコアの詰まり

出典:カルソニックカンセイ

車内側にも小さなラジエターがありエンジンからの温水が流れて送風することにより車内に暖かい風を送ることが出来ます

この車内用のラジエターコアの内部が錆や異物などで詰まり温水が循環されなくなると吹出し口から温風が出てこなくなります

この部分の修理方法はエンジン側から温水が入るホースとラジエターコアからエンジン側に戻るホースを外して

エンジン側に温水が戻るホースに水道などのホースをつなぎ逆側から水圧をかけて錆や異物を洗い流し除去する方法

上記の方法でも錆や異物が除去できない場合は最悪ラジエターコア交換作業になります

ラジエターコアの交換作業は車種により1週間から2週間近くかかる場合もあります

工賃も10~20万以上かかります…ある意味…エンジンやミッション脱着以上に厄介です

作業内容はメインダッシュボードassy脱着…運転席から助手席側に覆っている目の前のパネル全て脱着という事です

車内ラジエターコアはフロントダッシュパネルの最も奥に取り付けられており車種によりこの様な大掛かりな作業になります

なぜ日常点検が大切なのかというとこの様なラジエターコアの錆などもクーラントの適切な管理をしているとかなり防げる事ができ

ラジエターコア交換などの最悪の事態を回避できるからです…具体的にいうと最低でも2年に一度クーラントを交換し

日常点検を怠らずクーラントを適正な量で管理しオーバーヒートなどを起こさず各部品に負担をかけない様な維持管理をする事

日常点検の重要性…このことからもお分かり頂けると思います

・その他の不具合箇所

①ヒーターコックの作動不良~ヒーターコック内部の不具合や異物の噛み込みにより温水切替操作ができなくなった場合

②ヒーターコック切替用ワイヤーの外れ

③ヒーターコントロールパネル裏のリンク不良によりワイヤー式冷暖切替ができなくなった場合~ヒーターコントロールパネルassy交換

④送風用エアーフィルターの詰まりによる風量の低下…エアコンフィルターの目詰まり

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まとめ

ヒーターが効かない・車内が暖かくならない原因と解決方法について解説してきましたがいかがでしたか

今回解説した修理箇所以外にもまだまだ原因があると思います…上記した箇所は特に多い原因を記事にして見ました

ヒーターが効かなくなる前には少なからず前兆症状があります…異音がしたり風量が弱くなったり

いつもと違う車の異常を感じたらできるだけ早めに専門家に相談されて快適なカーライフを楽しんでいただけたらと思います

最後にもう一度言いますが…常日頃の日常点検や法定点検を疎かにせず人間と同じ様に

何か変わったところはないかクルマにも関心を寄せていたわってあげる気持ちで付き合ってあげてください

ではまた本年も宜しくおねがいします

ソラ

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