完全解説!スズキエブリイの「リヤブレーキの点検と調整方法」

完全解説!スズキエブリイの「リヤブレーキの点検と調整方法」

はじめに

この記事は一般素人の方から整備初心者の方までスズキエブリイの「リヤブレーキの点検と調整方法」を理解出来るようにとの思いから執筆したリヤドラムブレーキ車のブレーキの点検と調整方法の完全解説版となります

ブレーキの点検調整にあたっての準備する工具の解説や実際に点検整備している豊富な画像を用いて作業手順に沿ってできるだけ詳しく解説したつもりです

本文を熟読することによりスズキエブリイを始めとする軽自動車や普通車のリアのドラムブレーキ車のブレーキの点検と調整に応用できると思います

車の整備にご興味のある方やブレーキの点検調整についてお困りの方の参考になれれば幸いです

なおご自身で作業される場合はよく本編の内容を理解されご自身や周りの安全に十分に注意されて作業されるようにしてください

無理な作業を実施することなく不明な点等は詳しい方に確認されてから作業に当たるようにしてください

    1. はじめに
  1. 完全解説!スズキエブリイの「リヤブレーキの点検と調整方法」
    1. スズキエブリイのリアドラムブレーキの構造
      1. ブレーキの分解と構造
      2. ブレーキの作動原理
      3. アジャスターを伸ばしすぎた場合
    2. ブレーキライニングの摩耗によるブレーキ点検と調整の必要性
    3. ブレーキ調整作業時に準備するもの
      1. 輪留め
      2. ジャッキスタンド
      3. 潤滑錆止め剤
      4. プラスチックハンマー
      5. ドラム取外し用サービスボルト
      6. 12ミリT型レンチ
      7.  マイナスドライバー スタッピ
      8. 車載工具
    4. 作業にあたっての注意点
    5. パーキングブレーキレバーを引く(パーキングフットブレーキを踏む)
    6. 輪留めをする
    7. シフトポジションをニュートラルレンジにする
    8. パーキングブレーキレバーを戻す(パーキングフットブレーキを戻す)
    9. 車載工具の積載場所
    10. ホイールナットを緩める
    11. ジャッキアップをする
    12. タイヤを外す
    13. バックプレート裏からのブレーキ調整方法
    14. ブレーキドラムを外す
    15. ブレーキの点検と調整
      1. ブレーキの点検
        1. ブレーキオイルの液漏れの点検箇所は
        2. ブレーキライニングの摩耗状態の確認作業は
      2. ブレーキの調整
    16. ブレーキドラムを取り付ける
    17. ブレーキの引きしろの確認をする
    18. タイヤを取り付ける
    19. ジャッキをおろす
    20. ホイールナット増し締めする
    21. もう片方も同じように作業をする
    22. パーキングブレーキをかける
    23. シフトレバーを戻す
    24. 輪留めを外す
  2. まとめ
        1. ポイント1
        2. ポイント2
        3. ポイント3
        4. ポイント4
    1. 関連
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完全解説!スズキエブリイの「リヤブレーキの点検と調整方法」

車を使用したり運転していて以下のような症状が出てきた事は無いでしょうか?

  • パーキングブレーキレバーの引きしろが大きくなってきた
  • パーキングブレーキペダルを深く踏まないとブレーキが効かなくなった
  • ブレーキペダルを深く踏まないとブレーキの効きが悪い
  • ブレーキペダルをダブって踏まないとブレーキペダルが上がってこない

この様な症状が出てきた場合などはブレーキ調整をする必要があります

走行状態にもよるのですが一般的には前回のブレーキ調整から5000キロから10,000キロほど走行した場合にブレーキの点検/調整が必要になってきます

特に貨物車など重い荷物を常時運んだり坂道や山道を多く走行される車の場合は3000キロから5000キロごとにブレーキの点検調整が必要です

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スズキeveryのブレーキ調整は後輪のタイヤが取り付けられているドラムブレーキのバックプレートの裏に付いているブレーキ調整用のゴムキャップを外して行うことで簡単にブレーキ調整ができます

ただし初めてブレーキ調整を行う場合や初心者がブレーキ調整をする場合は少しコツが必要なので今回はブレーキの点検も兼ねてドラムを外してブレーキ調整を行う方法をご紹介します

この方法で行うことにより車検時のブレーキオイル漏れ/ライニングの磨耗量の点検も同時にできるのでユーザ車検時に必要な点検整備もスムーズに行うことができます

まず初めにスズキエブリイのリアブレーキの構造について簡単に説明します

スズキエブリイのリアドラムブレーキの構造

ブレーキの分解と構造

リヤ左ドラムブレーキのブレーキドラムを外した状態です

ハンマーの左側にあるのがブレーキドラムでブレーキドラムの内側が写っています

このような状態に分解してリヤドラムブレーキの点検と調整を行います

ブレーキの作動原理

ドラムブレーキの構造イラスト

フットブレーキを踏むとブレーキマスターシリンダーからブレーキパイプやブレーキホースを介して送られるブレーキオイルの油圧によりホイールシリンダー内のピストンが左右に動きます

リーディング/トレ-リング式ドラムブレーキの構造

ホイールシリンダー内の左右のピストンは左右のブレーキシューをブレーキドラムの内側に押し付けてブレーキライニングとブレーキドラムの内側の摩擦力でブレーキドラムの回転を止めます

このことによりブレーキドラムに取り付けられているホイールの回転が制御されてタイヤにブレーキがかかり車が減速したり止まったりできます

スタッピドライバーの先端の当たっている部分がシューストラットから伸びているギザギザのあるシューアジャスターです

このシューアジャスターを回転させてブレーキ調整を行います

画像では見えませんがスタッピドライバーの裏にアジャストレバーがあります

アジャストレバーはラチェット式でシューアジャスターの伸ばす方向しか回転しないのでブレーキ調整の際は伸ばしすぎないように少しずつ回転させてブレーキドラムを合わせながら調整します

調整方法に関しては後ほど詳しく解説します

アジャスターを伸ばしすぎた場合

スズキevery リアドラムブレーキ内部

シューストラットからアジャスターを伸ばしすぎてブレーキドラムが入らなくなった場合はアジャストレバーをアジャスターから浮かせて逆回転させてブレーキ調整をやり直します

アジャスターとアジャストレバーの構造

アジャストレバーの一例

スズキエブリイのアジャストレバーはこの例とは反対にブレーキシューの裏側に取り付けられています

アジャスターからアジャストレバーを浮かせてマイナスドライバーなどを使い逆回転させて緩めます(画像~ダブルクリックで拡大できます)

リーディング/トレーリング式ドラムブレーキの構造

スズキエブリイのリアドラムブレーキにはリーディング/トレーリングタイプのブレーキが使われています

リーディング/トレーリングタイプのドラムブレーキはホイールシリンダー内のピストンを左右に押し出しブレーキシューを左右に広げてブレーキライニングとドラムとの摩擦で車を減速/停止させます

多くの軽自動車や乗用車のリアドラムブレーキ車で採用されています

ブレーキライニングの摩耗によるブレーキ点検と調整の必要性

ブレーキライニング(摩擦材)の原材料は10~20種類の材料を配合して作られています

このブレーキライニング(摩擦材)はブレーキを使用するたびに摩耗して減っていきます

そしてブレーキライニング(摩擦材)が摩耗することによりパーキングブレーキレバーやパーキングブレーキペダルの遊びが大きくなったりフットブレーキを深く踏まないとブレーキが効かなくなったりします

このパーキングブレーキレバーやパーキングブレーキペダルの遊びをもとに戻したりフットブレーキを深く踏まなくてもブレーキを効くようにする作業がブレーキ調整です

ただしブレーキ調整を行っただけではブレーキライニング(摩擦材)の摩耗量を確認することができませんそのため今回はブレーキライニングの摩耗量も点検する作業も同時に実施します

最後までどうぞよろしくお願いいたします

ブレーキ調整作業時に準備するもの

輪留め

車の輪止めはリフトなどで車全体を持ち上げてブレーキの点検調整を行う場合は必要ありません

しかし車の前輪や後輪だけまたは片方だけジャッキで持ち上げてブレーキの点検や調整を行う場合は車のタイヤの輪止めは必ず必要です

車の輪止めなしでブレーキの点検調整を行う行為は厳禁です

車のタイヤの輪止めにはたくさんの種類があります

スチール製やプラスチック製/木製などの輪止めを始め何もない場合は石や木片/コンクリートなどを使って輪止めの代わりにしている場合も見かけます

軽自動車や小型車用でジャッキアップする際に使用する輪止めの材質として私が最も勧めるのはゴム製の輪止めです

最も滑りにくくタイヤにフィットするからです

大型車やフォークリフトなどの重量のある車両に使用する場合は強度のある木製の輪止めの方が良いでしょう

ジャッキスタンド

次に用意した方が良いのがジャッキスタンドです

ジャッキスタンドは対重量が3トン以上の物を選びましょう

また折りたたみ式のジャッキスタンドなどもありますが溶接の不備や可動部の軟弱性などがあり耐久性が弱いのでお勧めできません

ジャッキスタンドが用意できない場合はジャッキをかけたままにしておくと同時に車のステップの下に外したタイヤや大きな木へんなど添えておくと万が一の場合に大事に至らないでしょう

潤滑錆止め剤

ブレーキドラムやセンターハブが錆びてブレーキドラムが外れない場合があります

そのような場合やサビを防止し潤滑を良くするための潤滑錆止め剤も用意しておかれた方が良いでしょう

一般に使用されている「クレ556」でも十分です

プラスチックハンマー

サービスボルトを使ってもブレーキドラムが外れない場合にドラムを叩いて外す場合があります

その時に使用するのがプラスチックハンマーです

プラスチックハンマーがない場合は普通のハンマーでも代用できますがあまり強く叩かないように使用する際は細心の注意が必要です

ドラム取外し用サービスボルト

ブレーキドラムが外れない場合にサービスボルトとして使用します

スズキエブリイのブレーキドラムにはブレーキドラムが外れない場合にボルトをねじ込んでドラムを浮かして外すためのサービスホールがあります

ドラムのサービスホールにねじ込んで使用するためのネジ山が8 mm で長さが30~40mm /ピッチが1.25 mm /ボルトの頭の部分が12 mm のサイズのボルトを使用します

できたらステンレス製のボルトをお勧めします

ボルトの頭の部分がフランジ付になっていると工具がボルトの中まで入っていかず作業がしやすいです

近くのホームセンターなどで販売されているボルトでも充分です

12ミリT型レンチ

T型レンチはボルトの頭が12mm のサービスボルトを回すのに使用します

サービスボルトはあまり強く回すとドラム側のサービスホールを壊したりネジ山を壊したりする可能性があります

そのためにサービスボルトを回すのに使う工具はあまり力のかからないそして回しやすいT 型レンチを使用した方が良いです

 マイナスドライバー スタッピ

ブレーキ調整をする際にアジャスターを回すのに使用します

専用の工具もありますが普通のマイナスドライバーでも十分です

車載工具

後は車載用の工具でジャッキ/ジャッキバー/19mmホイールナットレンチ

社外品のタイヤホイールセットをつけている場合は21 mm ホイールナットレンチ

以上を用意します

作業にあたっての注意点

ご自身で作業される場合は作業上の注意点や準備する工具/作業内容などを十分に熟知してから作業を実施されるようにしてください

必要な工具が全て揃っているか作業前に確認しておきましょう

整備工場や駐車場などの地面がアスファルトやコンクリートで平面な状態の場所であることを確認しましょう

また周りをよく確認し歩行者や子供たちがいない場所でおこないましょう

〜真夏などの炎天下のアスファルト地面はジャッキがめり込んで危険なので作業はお勧めできません

作業にあたっては十分に注意し無理な作業を行わないようにしましょう

パーキングブレーキレバーを引く(パーキングフットブレーキを踏む)

すべての安全確認が終わったら作業を始めます

車を整備工場など安全な場所に止めたらパーキングブレーキレバーをひいてパーキングブレーキをかけます

一部 AT車などはパーキングフットブレーキを踏んでパーキングブレーキをかけます

輪留めをする

パーキングブレーキをかけ終わったら車を降りてジャッキアップをするタイヤと対向(クロス)するタイヤに輪止めをします

リア左側のタイヤをジャッキアップするのであればフロント右側のタイヤに輪止めをします

リア右側のタイヤをジャッキアップするのであればフロント左側のタイヤに輪止めをします

輪止めはタイヤの前後にしっかりとはさめます

シフトポジションをニュートラルレンジにする

シフトレバーをPレンジからNレンジにセットします

*画像は5AGS車です

*AT車もシフトレバーの横にシフトロックボタンがあります

*マニアル車はシフト位置からギアを抜いてフリーの状態にします

シフトレバーの横にあるシフトロックのボタンを押しながらシフトレバーを下げます

ニュートラル(N)シフトレンジは一番下のDレンジの一つ上のポジションになります

ニュートラルレンジにシフトレバーを変更したらシフトロックボタンを離します

この作業はブレーキ調整の際にタイヤを手で回せるようにフリーにしてタイヤの引きずりなどブレーキ調整の状態を確認する際に必要な作業です

パーキングブレーキレバーを戻す(パーキングフットブレーキを戻す)

輪止めがしっかりとされていることを再確認してパーキングブレーキレバー(パーキングフットブレーキ)を解除(戻す)します

オートマチック車はパーキングフットブレーキを解除します

車載工具の積載場所

車載工具はリアシートの助手席側シートの下に収納されています

リアシートがベンチシートタイプの場合は上記の場所に車載工具が収納されています

収納庫内にはジャッキ/ジャッキーバー/ホイ-ルレンチが収納されています

車載工具を車の収納庫から取り出します

スズキエブリイに積載されている車載工具はジャッキ/ジャッキバー/19 mm ホイールナットレンチです

21 mm のホイールナットレンチは社外のタイヤホイールセットなどを取り付けている場合に使用します

ベンチシートタイプのホイールナットレンチの取り付け状態と取り外しの仕方です

2箇所のクリップにはめ込まれているだけなのでそれを外すだけです

リアベンチシートタイプのジャッキの取り付け状態です

ジャッキの真ん中のボルトを時計と反対方向に回してジャッキホルダーから取り外します

リア分割式シートの車載工具の場所も助手席側シートの下に収納されています

ジャッキとホイールレンチは収納庫内に収められています

ジャッキバーは車載工具収納庫の前方外側側面に横向きに収納されています

収納庫の蓋は下が2ヶ所爪で止まっており上のロックを下にさげて手前に引くと外れます

リアシートのすぐ下の車載工具収納庫の外側側面にジャッキーバーが見えています

ジャッキのジャッキ バーをひっかける部分を時計と反対方向にまわしてジャッキホルダーからジャッキを取り出します

ホイールナットを緩める

ジャッキアップしてしまうとホイールナットは硬くて外すことができないのでジャッキをあげる前に4箇所とも1/2回転程緩めておきます

*車が動いてホイールナットがなかなか緩まない場合は一度パーキングブレーキをかけて作業しましょう

ジャッキアップをする

ジャッキアップの位置はリアのデフが収められているジャッキアップをする側の横のリアアクスルの下側にセットします

取扱説明書と違う位置なのですが私はジャッキアップする側のロアアームの付け根にジャッキをセットします

ここにセットすることにより輪止めで前後の揺れを防止するのと同時に横揺れ(左右の揺れ)にも対応でき安全にジャッキアップできるからです

但しセット位置を間違うとジャッキが外れる場合があるので初心者の方は取扱説明書通りの場所にジャッキをセットしてください

作業に自信が持てるようになったらロアアームの付け根にジャッキをセットしても良いでしょう

タイヤを外す

ブレーキドラムのサービスホールにサービスボルトをねじ込んだ状態

ジャッキを上げる前にホイールナットを緩めておいたのでホイールナットレンチで軽く回すだけでタイヤは外れます

タイヤが外れたらサービスボルトをブレーキドラム側のサービスホールにねじ込みます

ブレーキドラムとセンターハブの隙間に潤滑剤を垂れない程度に軽く吹き付けます

サービスボルトを使ってドラムを外す作業を行います

サービスボルトをT型レンチを使ってねじこんでもドラムが簡単に外れてこない場合にプラスチックハンマーで叩いて衝撃を与えてブレーキドラムを外します

プラスチックハンマーでブレーキドラムを叩く場合は一度サービスボルト取り外してからおこないましょう

軽自動車のワンボックスや軽トラのドラムブレーキのブレーキドラムは比較的はずしやすい方です

ブレーキドラムを軽く叩く程度で外れてくるでしょう

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 0C30A4F1-8D06-4CAB-ABBF-B9865F218F5D.jpeg

2本のサービスボルトを均等に少しずつ締め込んでいきます

外れにくいまたはサービスボルトが固くて回りにくい場合は画像にマークしたブレーキドラムの手書きの白い部分をプラスチックハンマーで叩いてください

*サービスボルトが邪魔で叩きにくい場合はいちどサービスボルトを取り外してからおこないましょう

*サービスボルトを2コ取り付ける前に画像の手書きの白い目印の部分4箇所を軽く叩いてからサービスボルトを取り付けて外しても良いでしょう

プラスチックハンマーで叩いたらブレーキドラムとセンターハブの隙間画像の矢印で挟まれた赤丸の部分)にさらに潤滑剤を垂れない程度に吹き付けてください

普通のハンマーで叩く場合は軽く衝撃を与える程度の力で叩いてください

あまり大きい力で叩くとドラムを変形させたりハブボルトを損傷させたりすることがあります

普通のハンマーで作業をする場合は慎重に行なってください

バックプレート裏からのブレーキ調整方法

ドラムを外さないでブレーキ調整だけを行う場合はバックプレートの裏にあるブレーキ調整口のゴムキャップを外してマイナスドライバーなどでブレーキ調整を行うことができます

またその左横にあるブレーキライニングの残量確認用の点検口のゴムキャップを外すとブレーキライニングの残量を確認することができます

但し慣れてる人でも点検口からは見えにくくなかなか確認することができないので今回はブレーキドラムを外してブレーキの点検と調整を行います

ブレーキドラムを外す

サービスボルトやハンマーを使ってブレーキドラムを外した状態です

*ハンマーを使って作業する際はくれぐれも強く叩かないように注意してください

ブレーキ調整が終わってブレーキドラムを元に戻す場合はブレーキドラムとセンターハブの隙間に薄くグリスなどを塗っておくとサビを防止でき次回のドラム脱着作業もスムーズにできるでしょう

潤滑剤やグリスはくれぐれも塗布しすぎないように注意してください

ブレーキ関係の部品に付着するとブレーキの効きが悪くなることがあるからです

ブレーキの点検と調整

ブレーキの点検

右リアブレーキの画像になります

はじめに述べたようにここではブレーキの液漏れやライニングの摩耗状態を点検をしましょう

ブレーキオイルの液漏れの点検箇所は
  • ホイールシリンダーの左右
  • バックプレート裏のブレーキパイプの取り付け部
  • バックプレート裏のドレンボルトの取り付け部
  • その他ブレーキオイルの漏れの痕跡がないか確認する
ブレーキライニングの摩耗状態の確認作業は
  • 左右のライニングの黄色いまるで囲った上段/中段/下段でそれぞれ摩耗状態を確認する
  • 最も摩耗している箇所でライニングの厚みが3ミリ以下の場合は要交換
  • ブレーキシューの交換目安は車両の使用状況により変動します
  • 使用状況をよく見極めて判断をしましょう

リーディングトレーディングタイプのドラムブレーキで最もブレーキライニングが摩耗する箇所は大きい赤丸で囲ったリーディング側のピストンシリンダー側となります

わかりやすく言うと車の前方側のブレーキライニングのピストンシリンダーに近い方となります

ブレーキの調整

ブレーキ液漏れとブレーキライニングの摩耗量を確認したので次にブレーキ調整を行いましょう

画像は右側のリアドラムブレーキの内部です

スタッピドライバーの先端の当たっているギザギザがブレーキ調整用のアジャスターです(ダブルクリックで拡大できると思います)

右側のシューストラットのネジは逆ネジになっています(左側のドラムブレーキは正ネジです)

スタッピドライバーの先端を跳ね上げて1コマから2コマずつアジャスターを伸ばして調整します

1コマか2コマずつアジャスターを動かしたらブレーキドラムをライニングシューに仮付けして(かぶせて)ブレーキの当たり具合/引きずり具合を確認します

この作業を繰り返してブレーキ調整を進めていきます

ブレーキドラムをライニングシューに仮付した状態で手でブレーキドラムを回転させて1箇所か2箇所引きずりがある(回転に抵抗がある)くらいであればブレーキ調整は完了です

車の使用状況にもよりますが1万キロ走行でブレーキ調整量はアジャスターの駒数で大体5から10コマ位です

営業車など重い荷物を積載して走る車や坂道/山道を多く走ってブレーキを多用する車はさらに減りが激しくなりますのでこまめな点検と調整が必要です

私がタクシーの整備管理者をしていた頃は1ヵ月から3ヶ月点検ごと(走行キロで5000から1万5000キロ毎)にブレーキの点検調整を行っていました

*それぞれのドライバーの運転状況や熟練度によりブレーキ調整の頻度は変わってきますドライバーに合わせて担当車両のブレーキ調整を実施します

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アジャストレバーの一例

スズキエブリイのアジャストレバーはこの例とは反対にブレーキシューの裏側に取り付けられています

アジャスターを回しすぎてブレーキドラムが入らなくなった場合はマイナスドライバーを2本使用して1本はアジャスターからアジャストレバーを浮かせてもう1本のマイナスドライバーでアジャスターを逆回転させて緩めます

アジャスターは1コマか2コマずつ動かしてドラムをはめてブレーキライニングとブレーキドラムのアタリを確認しながらブレーキ調整を進めていきましょう

ブレーキドラムを取り付ける

ブレーキ調整が完了したらブレーキドラムを元のブレーキシューにかぶせてサービスボルト2本を取り外します

ブレーキドラムが外れてこないようにホイールナット2本で上下か左右をガタがでないように仮止めします

ブレーキの引きしろの確認をする

パーキングブレーキレバーを引いたり戻したりして異常がないか確認します

少し遊びが少なくなったのも確認できるでしょう

確認できたらパーキングブレーキをかけておきます

タイヤを取り付ける

仮止めしていたハブナット2本を外してタイヤを取り付けます

ハブナット4本を取り付けてホイールレンチでガタが出ない程度にタイヤを仮留めします

ジャッキをおろす

ゆっくりとジャッキを下ろします

ホイールナット増し締めする

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ホイールナットレンチでホイールナット増し締めします

ホイールナット増し締めする場合は対角線上に締め込みます

ホイールナットの締め込みニュートンは約900キロです

手で力いっぱい締めたぐらいのトルクですが感覚がわからない場合はトルクレンチを用意されることを勧めます

19と21ミリのソケットも付属しているものが良いでしょう