
こんにちは
今回は車のメンテナンスの1つであるオイル管理の重要性について話してみます
クルマは過激な運転(例えば寒冷期暖気運転なしでの発進や急加速・急減速)をせずにエンジンオイルの適正な管理や交換(メンテナンス)をしっかり行なっていれば年数で15年・総走行キロ数で20万キロ以上走ります
いやそれ以上に長く乗ることができます
整備管理者として営業車(タクシー)を15年・70万キロを目処に代替えしている現状を踏まえてクルマを長く乗る為のエンジンオイルのメンテナンスについて解説します
◎何故、エンジンオイルの適正な管理と交換が重要なのか?
結論から言います
クルマを長く乗る為のメンテナンスの中で明らかに重要な作業はエンジンオイルの適正な管理と交換です
エンジンオイルの適正な点検や交換が行われないと劣化したエンジンオイルを使用したりエンジンが不足しているのをわからずに車を使用してオーバーヒートやエンジン内部の焼き付きにより修理に高額な費用がかかる為です
具体的に言うとエンジンは多くの金属やゴム・プラスチックなどの部品から構成されており、エンジンが焼きついた場合はオイルシールやガスケットなどの樹脂やゴムでできた多くの部品が損傷しシリンダーヘッド・エンジンブロックのみが辛うじて使えるかどうかです
そしてエンジンが壊れて修理するとなると工賃と部品代を含めると安くても30~40万以上かかります
アルファードやレクサスなどの上級車であれば50~100万かかることも珍しくありません(トラックなどでは2~3百万かかると聞いています)
このようなトラブルを未然に防ぐ為にもエンジンオイルの適正な管理と交換がクルマのメンテナンスの中でも最も重要とされています
◎エンジンオイルの「適正な管理」とは?
なぜ「適正な管理」という言葉を使うかというとクルマのユーザーの中にはエンジンオイルを交換したら次の交換まで点検もしないで乗りっぱなしと言う方も多いからです
要するにオイル交換して次の交換予定が5千キロ走行後だとしても適当な時期に適正な量が入っているか・汚れは進んでないか・オイルの色は適正かなどの点検をして少なければ交換や補充をしなければならないと言う事です
例えばオイル交換後しばらくしてドレーンコックやオイルエレメントの締め忘れや作業後の確認を怠ってのオイル漏れや走行中などに知らないうちに下回りを損傷させてそれが原因でオイル漏れが発生している場合や古い車等はバルブシールの劣化やピストンリングの摩耗などからエンジンオイルがシリンダー内に入り燃焼している場合なども考えられます
また中古車で買った経年車などの古いクルマはシリンダーヘッドガスケットの劣化による破損により冷却水が混ざってオイル量が多くなってたり変色したりしている場合もあります
中にはエンジンオイルをたびたび見るのは面倒だからと少し多めに入れておいて中間の点検をはぶくと言う方も見受けられます
その様な行為は「絶対にやらないで下さい…」
エンジンオイルは入れ過ぎるとオイルパン内のオイルがクランクシャフトなどによりかき回され泡立ち空気を含んだ状態でオイルがエンジン内部を循環します
このようなオイル管理を長年続けていると潤滑・圧縮保持などのオイルの役目をなさなくなりエンジン内部の部分的な焼き付けや損傷を起こしエンジンが壊れる原因にもなるしエンジンオイルが気化しやすくなりエンジンオイルの減少の原因にもなります
エンジンオイルがレベルゲージの規定量範囲内であるかオイルの量を適正に管理して異常を早期に発見する為にも常日頃のエンジンオイルの点検が重要だと言う事です
◎エンジンオイルの役割とは?
エンジンオイルの役割はネットにたくさん拡散していますのでここでは簡単に解説します
・潤滑~エンジン内部で金属同士が接触し摩耗するのを防ぐ役目
・気密保持~シリンダー内の圧縮を保持する役目
・清浄~エンジン内部の汚れを取り除く役目
・防錆~エンジン内部の錆びを防ぐ役目
エンジンオイルの役目についてもっと詳しく知りたい方は下記のページを参照下さい…「エンジンオイルの役割」
◎エンジンオイルの交換時期は?
エンジンオイルの交換時期は車種やクルマの使い方などにより変わってきます…また最近の車ではコンピューターが自動で判断しオイル交換の警告灯が点灯する車種もあります…
エブリィでもオイル交換警告システムが装備されています…オイル交換した際にはリセットも忘れずに…
最近のクルマのオイル交換のサイクルは一年・一万キロ毎の交換サイクルが目安になっている様ですが…
軽自動車などの排気量が小さく高回転エンジンの車は3~5千キロ毎の交換が良いでしょう…
普通車などでも坂道や重積載で使用される方は3~5千キロの交換を勧めます…営業車両も長く使用するので3~5千キロ毎に交換しています…
マイカーを年間5千キロも走らない方でも一年に一度は交換された方がよろしいでしょう…クルマを使用されなくともエンジンオイルは水分を含んだり酸化したりします…
◎エンジンオイルは何を使えば良いの…
エンジンオイルは基本的にはクルマの取扱説明書に記載されているメーカー指定のエンジンオイルを使うことになります…
しかし過酷な条件で使用される車両や長くクルマを使用したい場合・エンジン騒音を少しでも静かにしたいなど…
個人的に高性能のエンジンオイルを使用したい場合は多くのオイルメーカーから色々なエンジンオイルが販売されています…
それらのエンジンオイルについて見ていきましょう…
◎エンジンオイルの種類…
エンジンオイルは粘度や原材料・添加物などにより沢山の種類に分類されます…ここではわかりやすく簡単に説明します…
・エンジンオイルの粘度表示(SAE規格)
一般的には5W-30というオイルが一番使用されています…「5W」というのは冬季マイナス30度まで使用可能で「30」は高温100度に於ける粘度指数を表します…
エコカーやハイブリッド車などは0W-20のエンジンオイルを使用されている車両が多く…欧州車などは5W-40などが多いようです…
燃費を良くしようという事で5W-30使用の車両に0W-20のエンジンオイルを使用するとエンジン負荷時にオイルの粘度が低い為にエンジンの焼き付きの原因にもなります…
それぞれ各車両にあったメーカー指定の粘度指数のエンジンオイルを使用しましょう…
・エンジンオイルの性能を表すAPI分類
API規格は米国石油協会が中心となりエンジンオイルの性能をアルファベット2文字に分類して区分した規格です…
現在の高規格のエンジンオイルは「SN」です…エンジンオイルを購入される場合は「SN」規格で用意されると良いでしょう…
・精製方法によるエンジンオイルの種類
またエンジンオイルの精製方法によって「鉱物油」「部分合成油」「全合成油」などのオイルが販売されています…
「鉱物油」
値段も安く一般的に使用されていますが…粘度低下や劣化が早いので早めのサイクルでのオイル交換が必要です…
「全合成油」
極限まで金属同士の摩擦係数を減らす事によって燃費性能の改善やエンジン騒音の低減・交換サイクルの延長が期待出来ます…
しかし…合成過程の原材料費や時間的コストなどにより鉱物油に比べるとかなり割高になります…
「部分合成油」
鉱物油の金属同士の摩擦係数の弱点を補い…全合成油の価格面の弱点を補った鉱物油と全合成油の中間に位置するオイルになります…
上記のオイルの粘度指数(SAE規格)やAPI分類などについてもっと詳しく知りたい方は下記ページを参照下さい…
「オイルの規格や分類」
◎オススメのエンジンオイル
私が一般的におススメするエンジンオイルは「部分合成オイル」です…前記したようにコストパフォーマンスに優れているからです…
確かに「全合成油」は耐摩耗性や洗浄性などオイルの役目としての性能を極限まで高めて造られていることはわかります…
しかし…まだまだ高価なオイルなので消耗品として毎回使用するには難しい気がします…予算に余裕があれば是非!おススメします…
但し…過酷な条件下で使用されるクルマや個人で商売されていて走行キロ数も多い方々は「全合成オイルを使われた方がエンジンも壊れにくくクルマを長く維持できるのではと思います…
「鉱物油」に関しては純正オイルとしても多く使われてはいるものの…長く快適にクルマを維持したいとなるともう少しグレードの高いオイルを使いたいものです…
クルマをほとんど乗らない方であれば…一年に一度の交換時に鉱物油を使用されてもよろしいかと思います…
◎オイルの品名でズバリおススメするオイルは⁈
ズバリ!私が勧めるエンジンオイルは…
「モービル1」です!

そのほかに「カストロールRS」「ザーレン」…これらのオイルの粘度指数を以前…調査・実験したことがあります…
もう30年ほど前になりますが…ホームセンターに勤務してカー用品を担当していた頃の話です…
当時からエンジンオイルの種類が沢山あり安いものから高いものまで何種類ものエンジンオイルを販売していました…
しかし…実際のところ何が違うのか良くわからずに販売していたのが実情で…
カタログ内容や数値はわかるものの…実際に使ってみての性能はどうなのかの確証は得られずにいました…
◎エンジンオイルを検証・実験する…
たまたま「ザーレンオイル」を取り扱っている取引先で簡易的な摩擦係数を調べるテスターがあることを知り…
店頭で販売されているエンジンオイルの中から価格や人気アイテムを中心に10種類ほどを選び実際にテストしました…
◎エンジンオイルの検証・実験の結果は⁈
上記の3銘柄「モービル1」「カストロールRS」「ザーレン」が他の全ての銘柄を抜いて摩擦係数が低いことが判明しました!…
テスト実験・検証方法はいたって簡単です…片方が回転する円柱の金属でもう片方が固定された金属でその間に検証対象のオイルを流し込み1トンの力をかける…
摩擦力を表す数字ではなく…金属が焼き付くまでどのくらいの時間がかかるか…で検証していく簡易テスターです…
その結果…上記3銘柄以外は5~15秒ほどで白煙が出て焼き付いてしまいました…
モービル1を含む上記の3銘柄は15秒を過ぎても何の変化もなく60秒過ぎた頃から白煙が上がって金属が焼き付いたという結果でした…
この結果を見て「全合成オイル」の凄さを知りました…
「全合成油」の摩擦係数が低いという理由には…金属同士の表面に強固な膜(コート)を作る性質があるのではないかと実験・検証で感じました…
その3銘柄の中で特に「モービル1」を指名したのは何故か⁈…非常に口コミが良いからです…
とても使用されている方が多く…楽天市場などでの評価は他のオイルの評価と比べても群を抜いて高評価です…
モービル1は全合成油の割には値段もお手頃で…実際に使ってみた人の口コミが広がって現在の高評価に繋がっているのでしょう…

ザーレンも素晴らしいオイルなのですが…いかんせん値段が高い…一リットルあたり2千円近くします…
更に…特定のお店で20リットル缶を購入しリザーブ性でオイル交換をするというシステムです…
本当に良いオイルを求めるお客様などにはよろしいかと思いますが…一般の方には中々…利用しづらいシステムなのかもしれません…
カストロールはRS(10W-50)しかテストしてみませんでしたが…全合成の5W30クラスも販売されていますので気になる方は使用されてみてもよろしいかと思います…

読者の皆様も機会がありましたら…是非!「モービル1」を使われてみてはいかがでしょうか…
◎まとめ
エンジンオイルの管理交換の重要性について解説してきましたが…少しでも理解していただけたでしょう…
現在の車は性能も向上しオイル交換も一万五千キロとかの車種も見受けられます…
メーカーが試算するクルマの耐用年数は10年・10万キロと聞きます…ユーザーの皆さんもその程度だと思われている方が多いのでは…
確かに上記の試算であれば2年・2万キロ毎のオイル交換でも車は耐えられると思われます…
しかし…新車時・中古車購入時のエンジンフィーリングを維持し快適にメーカーの試算以上に長くクルマを乗り続けるとしたら…
メーカー指定以上のオイル管理やオイル交換にも配慮する必要があるのではないかと思います…
営業車は前記した様にかなりの年数・キロ数を走ります…メーカー指定のオイル管理ではそこまでは持たないです…
確かに一年に2~3千キロしか走らないクルマであればオイル管理に敏感になることはないと思いますが…
クルマを長く快適に維持するためにはエンジンオイルの管理はクルマの修理作業の基本になります…
今回の記事がエンジンオイル管理の参考になれば幸いです…
ではまた次回の記事でお会いしましょう…