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クルマのエンジンオイルの選び方

エンジンオイルの選び方

クルマのオイル交換しないとって思い…カーショップのエンジンオイル売り場に行ったら…オイルが一杯あり過ぎてどれを選べば良いかサッパリわかりません(−_−;)

そんな方も多いのではないでしょうか…

それもそうですよね…棚一杯に並んだいろんな種類のエンジンオイルを見た瞬間エンジンオイルに詳しくない方であれば頭が真っ白になりますよね

店員に聞いてもいいけど高いオイルを買わされる心配もあるし安くても性能の悪いオイルも嫌だし

何も知らないでオイル選び・オイル交換をお願いする前に予備知識としてあなたのクルマにあったエンジンオイルの選び方を覚えておきましょう

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クルマの車種別でエンジンオイルを選ぶ

まずはクルマの車種とエンジン形式を確認しましょう…

と言われてもピンとこない…車検書で確認するかカーショップの売り場にも車種別の適合オイル表が用意されているので確認してみましょう

また上記で確認できない場合はクルマの取扱説明書に使用オイルの種類が記載されていますのでそちらを確認しましょう

取扱説明書が無い場合にはネットで検索できます…以前の記事で紹介していますので下記の記事内の各メーカーの車種別取扱説明書から参照してください

「車の取扱説明書と自主管理について」目次から〜

国内メーカー・車の取扱説明書リンク集

下図はプリウス20の取扱説明書のメンテナンスデータのページですこの様に取扱説明書にはクルマの使い方や装備・点検時のデータなどあらゆる事が載っています

今回はこのプリウス20のメンテナンスデータから見ていきましょう…

ご覧のようにプリウス20は新車納車時のエンジンオイルの種類はAPI規格でSMクラス・粘度指数で0W-20のエンジンオイルが充填されています

ですからカーショップなどでエンジンオイルを選ぶ際もSMクラスの0W-20のエンジンオイルを選んでいただいて結構です

但しメンテナンスデータを見てみると5W-20や5W-30・10W-30なども使用可能となっています…

新車から乗っていてクルマに異常がない場合や寒冷地などでの使用には0W-20のエンジンオイルが良いでしょう…そして後ほど説明しますが出来たら摩擦係数の少ない全合成油を勧めます

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API分類で選ぶ

またAPI規格ではSMクラスになっていますが10年近く前のクルマの取扱説明書なので情報が古く現在の最高規格のエンジンオイルは「SNクラス」になっていまので「SNクラス」を選ぶと良いでしょう

ここまででプリウス20に適したエンジンオイルは

SM規格では無く最新最高規格のSN規格で粘度指数は0W-20を選ぶと良いでしょう…値段もSM規格とそんなに違わないと思います

API分類とは何かを下図に載せましたので参考にされてください

この様にエンジンオイルのAPI分類(企画)は年代を追うごとに性能が強化され近年では環境に配慮した高性能のエンジンオイルが販売されています

さて次はクルマをどんな使い方をされているかでエンジンオイルは何を使ったら良いか話していきましょう

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クルマの使い方でエンジンオイルを選ぶ

クルマのエンジンオイルには上記したようにAPI分類や粘度指数(0W-20など)で選んだ後にオイルの生成方法で更に何種類か選択できるようになっています

全合成油・部分合成油・鉱物油から選ぶ

生成方法から一般的な「鉱物油」摩擦係数を極力減らしエンジンに負荷をかけず長寿命・高性能にたもつ「全合成油」

鉱物油のコストパフォーマンスと全合成油の一部長所を併せ持った「部分合成油」の3種類が現在一般的に販売されています

新車出荷時には一部高性能車などを除いて一般車種に使用されているエンジンオイルは「鉱物油」が多く使用されています

しかし下記のようなクルマの使われ方をされている場合はエンジンに少なからず負担が蓄積され故障や不具合の原因になる可能性が大きくなります

この様なクルマの使い方をされる方は出来るだけ摩擦係数の少ない全合成油や少なくとも部分合成油を使用されることを勧めます

なぜなのかを一つ一つ説明していきます…そして根本的なクルマの使いかなについても述べさせていただきます

暖機運転をせずにエンジンを始動してすぐに走る場合のオイル選び

この様に暖機運転をされないですぐに走行する様なクルマの使い方をされている方には全合成油・最低でも部分合成油を勧めます

暖機運転をしない事の弊害

寒い時期でも暖機運転をしないでエンジン始動とともに走行する方も多いと思います…確かに暖機運転は必要ないという車種もあります

メーカーでも最近のクルマはエンジンも精密加工されているから暖機運転は必要ない…燃費や環境にも暖機運転は悪いと言うことも囁かれています

果たして本当にそうなのか…

「あなたはメーカーの言うことを信じないのか…」

と言われそうですが…言われても結構です

ハイブリッド車であろうとも上記の様な走行をした場合エンジンが温まるまではエンジンが回転状態でモーターだけで走行することはありません…特にヒーター使用時

エンジンオイルが温まり・冷却水が温まって初めてモーター駆動のみでも走行出来る設定になります

普通車に至ってはエンジンが暖気する迄はアイドルアップが作動しシフトもトップギヤには入らない設定になっています

かたや暖機運転を5~10分すれば水温もエンジンオイル油温も上がりと走行状態になってもスムーズなシフトアップと規定のアイドリング回転数で走行できます

上記の2つのクルマの使用の仕方を見た場合…暖機運転させた方が燃料も安定して燃焼し環境面から見ても燃費を比べても優れている様に思います

因みにメーカーが発表している燃費性能もエンジンを暖気させてからの燃費計測だと言うことを付け加えておきます

何よりもクルマの暖機運転はエンジンに優しいと言うことを言いたい…性能が良くなったから暖機運転入らないと思われるかもしれませんが

人間だって寒い朝いきなり起きて100m走りなさいっていたら無理です…クルマに詳しいかたやクルマを大事にされている方は暖機運転をされている方が多いと聞きます私もその一人です

暖機運転をしなくともクルマはいきなり悪くはなりません…しかし距離数・年数を経て暖機運転をしてきたクルマとしなかったクルマのフィーリングは明らかに違ってきます

暖機運転をしてないと特にエンジンやミッションの特別保証が切れる5年・10万キロを超えたあたりからいろいろな不具合が出始めます…エンジン音がうるさいとか

丁度…保証が切れた頃からと言うことを考えてみてください…ディーラー出身なのでメーカーやディーラーを信頼していますが…何でも信用すると言うのもどうでしょうか

メーカーやディーラーにしてみたらクルマは保証が切れたら壊れてほしい…

嫌な言い方で申し訳ないが…私がメーカーの社長ならその様にも考えます

年に数千キロしか走行しないクルマのオイル選び

この様な方でクルマを年に5千キロも走らない方であれば鉱物油を使い年に一度の交換でもよろしいと思います

但し上記した様に出来るだけ特に寒冷期や寒冷地では暖機運転をされてから走行されることを勧めます

私は寒冷地出身なので寒い時期は暖機運転が当たり前になっていますですから新車購入とともにエンジンスターターは必ず取付します

決して雪を溶かすだけでは無く車内を温めるだけでも無く最も大事なエンジンを長持ちさせるためです…

チョイ乗りが多いクルマのオイル選び

最もエンジンに負担がかかるクルマの使い方になります…エンジンオイルも全合成油か少なくとも部分合成油を使用しましょう

特に暖機運転もしないでこの様なクルマの使い方をしているとシリンダー内に不完全燃焼カーボンが蓄積され燃費も当然悪くなりO2センサーや触媒の劣化を早める事にもなります

これを防ぐには同じ様に暖機運転を心がけたまには高速走行でロングドライブしてエンジンシリンダー内やマフラー内の不完全燃焼カーボンを取り除く様にしましょう

全く日常点検しない方のオイル選び

(ボンネットを開けた事がない・そもそも開け方がわからない)

たまにというかこんな方が結構います(◞‸◟)…この様な方はクルマを不死鳥か壊れない機械とでも思っているのでしょうか…

と言うかこの様な方がオイル選びをするかってツッコミが入りそうですが…とりあえずオススメオイルを説明しますので友達にそんな方がおられたら教えてやってください

この様な方々には全合成油を勧めます

何故か…全合成油は不慮の事態で突然エンジンオイルが無くなってもしばらくは走行出来るからです…それだけ性能の良い全合成油もあります

上記の件については実際に10種類以上のエンジンオイルを使ってテスト・実験してみました…下記の記事で詳しく検証していますので一次情報として参考にされてください

高速走行や坂道走行が多いクルマのオイル選び

高速走行や坂道などエンジン回転が上がる状態で走行される方には全合成油を勧めます…特に軽自動車はエンジン回転数が高くなりやすくエンジンに負荷が多くかかります

この様なことから軽自動車は普通車に比べエンジンの寿命が短くなりやすく少しでもエンジン寿命を延ばし新車時のフィーリングを保つためにも全合成油が適しています

普通車に至っても高性能車ターボ車などで高速走行される場合はタービンシャフトが高速で回ります…壊れやすいシャフトなどを守るためにも摩擦係数の少ない全合成油を勧めます

特別保証期間が過ぎても長く快適にクルマを維持したい方のオイル選び

エンジンやミッションの無償修理が終わる特別保証5年・10万キロを超えても乗り続けたい…できたら20年・20万キロ以上大事にクルマを維持したいと思われている方

この様な方は是非とも全合成油を勧めます…値段が高いので3千キロごととかは厳しいかもしれませんが…鉱物油の1.5倍くらい5千キロごとの交換でも良いので全合成油を勧めます

安いオイルでもこまめに交換すれば大丈夫と言う意見もあります…3千キロごとに安い鉱物オイルで交換するか6千キロごとに全合成オイルを交換するか…

私は後者を選びます…若干割高にはなると思いますが…ホームセンターのカー用品担当時代に20種類近いオイルを摩擦係数をはかる簡易テスターでテスト・検証した事が未だに脳裏に鮮明に残っています

それ程…全合成油の性能は優れていたと言う事です…前記しましたが以前の記事で詳しく書いていますので参考にされてください

目次〜エンジンオイルを検証する

【整備管理者からみたエンジンオイルの管理の重要性】
今回はオイル管理の重要性について話してみます… クルマは余程の過激な運転をしない限りメンテナンス…特にエンジンオイルの適正な管理と交換をしっかり行なっていれば年数で15年・総走行キロ数で20万キロ走ります… いや…それ以上に長く乗ることができます… 整備管理者として営業車(タクシー)を15年・70万キロを目処に代替えしている現状を踏まえてクルマを長く乗る為のエンジンオイルのメンテナンスについて解説します

シビアコンデションで使用するクルマのオイル選び

上記した様に高速走行の多いクルマ・坂道や重積載で使用されるクルマ・特別保証が切れても長くクルマを使用したい方、軽自動車に乗られている方…

この様な方達はオイル交換のサイクルをできるだけ短くすると同時に摩擦係数の少ない「全合成油」や「部分合成油」を使用することを勧めます

特別保証が終わったら代替えする方のオイル選び

この様な方であれば格安の鉱物油を1万キロ毎の交換サイクルでも5年・10万キロは何ら問題なくクルマを維持できるでしょう

但し…エンジンのフィーリングは悪くなる可能性があります…エンジンの始動性や走行性には問題なくとも

エンジンの静粛性・エンジンからの振動・オイル消費が多くなるなどの弊害が出てくる可能性は大きくなります

この状態で下取りや中古車として業者に売る場合にはそれらの症状も確認された上での査定額が提示され相場よりも安く手放さなければならない場合も出てきます

何よりも次に中古車として販売されてそのクルマを購入した方に申し訳ないと言う気持ちにならないでしょうか

次に乗られる方のためにもしっかりしたメンテナンスをしてクルマを手放したいと私は思います

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忘れられないエンジンオイルの実験・検証の結果

できたら全合成油を勧めますと何度も書いてきましたが…

根拠は30年以上も前ですが…私自身が実際に10種類以上のエンジンオイルをテスト・検証してその結果

「全合成油」と鉱物油の摩擦係数が少しばかりではなくあまりにも違うのを目の当たりにして確かに値段的には倍以上違いますが…

性能面から行くと全合成油と鉱物油の違いは5~10倍も違うのではと強く感じました

では部分合成油はどうなのかと言うとテスト・実験では確かに鉱物油に比べると摩擦係数は優れていました…鉱物油の2倍ほどの性能はあると思います

しかし全合成油の摩擦係数は明らかに他の2つの種類とは違いました…交換サイクルを倍にしてでも全合成油を使用された方がよろしいのではと感じます

各人がオイルの摩擦係数を実験・検証したいと思われるのであれば「ザーレンオイル」販売代理店で簡易的な摩擦係数テスターを用意されているところがあると思います

私が検証させて頂いた代理店は板金屋さんでした…ネットなどで調べてお近くにその様な代理店があるならば連絡を取って伺っても良いでしょう

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まとめ

今回はエンジンオイルの選び方と言うことでプリウス20を例にそしてクルマの使用の仕方によるエンジンオイルの選び方について解説してきました

記事で例に挙げた車種…プリウス20を長く快適に乗りたいのであれば

  • API分類の「SN」
  • 粘度指数では「0W-20」
  • 生成方法からは「全合成油」

を選ばれて適正な交換サイクルでエンジンオイル交換を実施していれば新車時のフィーリングを長く保つ事ができ故障も起きにくく愛車を快適に維持できると思います

また軽自動車やターボ車などのエンジン回転が高くなりやすいクルマも全合成油がエンジンを守り長くクルマを快適に維持するためのオススメのオイルです

ではまた次回の記事でお会いしましょう

軽自動車におススメの「エンジンオイル銘柄〜5選!」

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