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14年・70万キロ 過走行の車の修理内容を公開します!前編

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14年・70万キロ走ると車はどこが壊れるか公開します!前編

14年70万キロ走行 車はどこが壊れるか
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はじめに

過酷な条件で使用する営業車の整備内容についてご紹介する事により一般のクルマもどの様に何処が壊れていくのか知る目安にもなると思います

本記事を読まれてご自身のクルマの点検整備に役立てていただければ幸いです

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過酷な条件で使用する営業車の点検整備記録

整備管理者として営業車(タクシー)の車両管理をしています…今回整備履歴を紹介するクルマはクラウンスーパーDXのタクシー仕様になります

クラウンのタクシー仕様は一般車と何が違うのかと申しますと…燃料が液化ガス(プロパンとブタンの混合ガス)を使用している点です

それに合わせて「ガスポンべ」の積載や冷たいガス(燃料)を温めて気化しやすくする装置「LPGレギュレーター」などが装着されています

それ以外の装置や部品に関してはガソリン車とほぼ同じです…ガソリン車と違う点は先ほど述べた「ガスボンベ」に有効期間があり6年に一度…検査交換をする事です

営業車として使用する「クラウンスーパーDX」現在…14年・70万キロ超走行中のクルマが何処をどの様に整備してきたのかを新車時期から走行距離をもとに時系列で紹介します

現在の会社に入社したのが14年ほど前になり…今回紹介する車両は入社当時走行キロ数が3万キロほどでした

新規登録から5万キロまで

一般車もそうですが…日常点検や法定点検(営業車は3ヶ月ごと・私は一ヶ月毎に点検し実施していました)・オイル管理をしっかり行っていれば5万キロくらいまでは壊れるところが殆どありません

走行キロ数に沿って大きな修理や点検があった時を抜粋して記載して…最初の車検12ヶ月点検整備から点検整備内容を紹介していきます

営業車なので1回目の12ヶ月点検整備(車検整備)からの整備記録になります…細かい修理や点検を除いて抜粋して記載します

63.201キロ〜12ヶ月点検整備(車検整備1回目)

交換部品は以下の様になります…エアピュリフィルターは空気清浄機のフィルターで一年に一回車検毎に交換しています

スタビライザーブッシュassy交換は現在は4年に一回の交換です…デスクキャリパーキットとリヤブレーキホイールシリンダーカップキットは現在は2年に一回です

それ以外の交換部品は管理しやすい様にまだ使用可能であっても一年毎に交換します

交換部品〜

エンジンオイル・オイルエレメント・エアピュリフィルター・エアエレメント・ファンベルト・パワーステアリングベルト・エアコンベルト・スタビライザーブッシュassy・ATF・デフオイル・デスクパット・デスクキャリパーキット・リヤフロントライニング(リーデング側)・リヤブレーキホイールシリンダーカップキット

クルマの12ヶ月点検と24ヶ月点検の分解整備内容は以下を参照下さい

12ヶ月法定点検

26項目の点検項目に異常は無いか確認し異常がある場合には速やかに修理をする…点検項目のリンク下記URLです(国土交通省資料)

http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/images/t1-2/tebiki.pdf

24ヶ月法定点検

56項目の点検項目に異常は無いか確認し異常がある場合には速やかに修理をする…点検項目のリンク下記URLです(国土交通省資料)

http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/images/t1-2/tebiki.pdf

目次〜「分解整備記録簿」からダウンロード出来ます

75.616キロ〜3ヶ月点検〜タイヤの片減り修理

3ヶ月点検〜タイヤの片減りに悩んでいた時期です

この頃…整備をしながら悩みのひとつだったのが…フロントタイヤの片減り…左右各タイヤの真ん中はまだ溝が十分なのだが外側だけが減り

タイヤのローテーションや最悪交換をしなくてはならない場合があり空気圧も基準値の2.2キロにセットしても上記の様な状態になる車両が多くかなり悩みました

何年かしてこれではダメだと思い基準値の2.2キロの空気圧を無視して2.5キロまで空気圧を上げて調整することによりタイヤの片減りはかなり改善されました

最初は空気圧を高くして大丈夫かと思いましたが…実際…高速走行時などは規定値の10~15%アップの空気圧なので問題はないです

乗り心地に関してもきになるほどではなく…返って空気圧を上げることによりコーナリングも良くなり又パンクもしにくくなりました

営業車の点検内容

営業車の3ヶ月を含む点検内容は以下のページで詳しく解説しています…参考にされてください(基本12ヶ月点検と変わらないです)

目次から「営業車の点検はどんな風にやっているの?」

84.756キロ〜左リヤドアステップ板金塗装

営業車は車両の担当者にもよりますが事故が多く…これが後々の異音や不具合に響くので特にバック時や道路脇のいん石に寄せる際は注意をする様にと指導しています

外装関係の修理はフロントやリヤバンパー・フロントフェンダーやドア関係の交換や簡単な板金塗装は自社で行いますが

大掛かりな板金塗装や溶接機などを使う作業は板金業者に外注に出します…また保険関係が絡む板金塗装も保険会社のアジャスターとの調停があるので外注になります

112.948キロ〜デスクパット一年持たずに交換

1ヶ月ごとの点検でデスクパットの残量も目視で点検します…タイヤを外さなくても車をリフトアップした際に裏から簡単に残量が確認できます

デスクパットは一年に一度12ヶ月点検(車検整備)時に純正品と交換しているのですが…減りが早いタイプだったので一年持たずに交換となりました

デスクパットには何種類かあり通常のタイプは異音がし難いのですが減りが早くこの様に一年持たずに交換しなければなりません

いろいろ調べた結果…トヨタ指定のタクティで「普通タイプと長寿命タイプ」の中間が販売されることになり以降それを使う事により異音や早期摩耗から改善される様になりました

デスクパットは車種にもよりますが…社外品も含めて数種類販売されています…早期摩耗やデスクパットからの異音で悩まれている方は種類を変えてみるのも良いでしょう

116.121キロ〜24ヶ月点検整備(2回目の車検整備)

10万キロを超えたこのくらいのキロ数でもオイル管理や1ヶ月毎の定期点検を実施しているので大きな故障もなく使用できています

24ヶ月点検整備の交換部品は前記した様に12ヶ月点検整備の交換部品にプラスして以下の部品になります

交換部品

24ヶ月点検整備では12ヶ月点検整備時の交換部品にプラスして…

クーラント・デフオイル・デスクキャリパーインナーキット・リヤブレーキホイールシリンダーカップキットを交換します

158.864キロ〜01ヶ月点検時〜ハンドルを切ると異音

異常・不具合箇所は点検時に確認してクイック整備で交換できるものは直ぐに対応します…ステアリングラックグロメットに関しても異音とガタがあり交換しました

ステアリングラックグロメットはステアリングラックを左右で取り付けているステートラック本体の間に挟み衝撃や異音が出ないように取り付けられているゴム部品です

このゴムが長年の使用や熱や摩擦などで硬化して硬くなり痩せてきて隙間が出るようになると特に寒い時期にハンドルを切った時に「ギーギー」と異音を発します

以降の記載内容に関しては定期点検の内容は省略して一般整備の内容を詳しく走行キロ数をもとに時系列で紹介していきます

191.257キロ〜オールタネーターブラシ交換・左エンジンマウント交換

クラウン系の充電不良などによりチャージランプがつくのが20万キロ前後になります…その為に20万キロに近づいてきたら前もってオールタネーターのブラシを交換します

ディーラーや町工場などではオールタネーター内部のレギュレーターなども後々壊れる可能性があるという事でオールタネーターをassyで交換する場合も多いようです

私の40年近い整備歴からの経験で近年ではブラシ以外のレギュレーターなどが壊れることはほとんど無いです…具体的に言うと100台に1台も無いと言えます

ディーラーなどにしてみればブラシ交換のみで修理した場合…後にベアリングからの異音が発生したりレギュレーターの不良による充電不能など起きた場合を考えると

お客様から再修理と言われかねない為にオールタネーターをassy交換するのはわからないでも無いがキチンとした説明をされてブラシ単品の交換も考えても良いのではと思います

然し…現実はお客様もそこまではわからないだろうし…お店としても部品の販売利益を考えると多くの事は説明しないのかもしれません

実際にオールタネーターassy交換になるとリビルト品を使用したとしても工賃込みで5万円前後になります…ブラシ交換のみだと1~1.5万円程です

読者の皆様はこの辺の事も頭に入れておき…長く乗られている場合は一度ディーラーのフロントマンなどに相談されてみてもよろしいかと思います

「左エンジンマウント交換」はオールタネーターブラシと同様に20万キロほど走行するとかなりへたってきます…

マウントがへたって来るとエンジンメンバーと接触して異音が発生します…オールタネーターをassyで外した際にマウントも交換しやすくなるのでその意味でも同時交換します

以降…オールタネーターブラシは約19万キロ毎に交換していきその際に併せて左エンジンマウントも廃車まで同時に交換します

193,448キロ〜アッパータンクから水漏れ「ラジェターassy交換」

20万キロ走行前後からあちこちが壊れてきます

ラジェターからの水漏れはラジェターアッパータンクとラジェターコア本体の接続部からの水漏れで使用しているゴムパッキンの劣化により水漏れを起こします

ラジェターのアッパータンクはエンジンからの高温にか熱せられた冷却水を直接受ける為…タンク自体の劣化も早くさらに近年は樹脂製が多くタンク自体が割れる場合もあります

アッパータンクのみの交換も出来るようなのだがリビルト品自体が1.5万円程で入手できる為に営業車(タクシー)に関しては手間暇をかけて修理する事はありません

社外品なども多く出回っていますが…質の悪いものは5万キロほどでアッパータンクが割れるものもあるので購入する際は信頼の置けるメーカー品を使われると良いでしょう

ラジェターassy交換時にはラジェターアッパーホースとラジェターロアーホースも同時に交換します又ラジェターキャップも点検し劣化が激しい場合は交換します

ラジェターの交換作業時間は1時間ほどで終了します…エンジンを暖気させてホースなどを温めると脱着しやすくなります…

210.003キロ〜エンスト「電子制御キャブレターオーバーホール」

アイドリング時に回転が低くエンストする又は走行時アクセルを離すとエンストするとの症状で入庫

オイルやプラグ・エアエレメントなどの定期交換部品は車検時に全て交換しているので基本点検を省いて故障探求に入ります

20万キロを超えると上記の症状は珍しくなくキャブレター内部の詰まりや汚れでエンジン良好の三要素の一つ「良い混合気」がつくれなくてこの様な症状が出てきます

電子制御キャブレターなのでアイドル調整やスロー調整用のスクリューが無いので完全にオーバーホールしてスロットルバルブの汚れや

ACV(エアコントロールバルブ)の詰まりなどをきれいに掃除してパッキンやOリングを新しいものに取り替えて組み付け直します

オーバーホールしたキャブレターをエンジンに組み付けると最初は回転が上がりコンピューターが学習します…その状態でしばらくアイドリングして試運転をした後に

アイドリングが落ち着くのでサーキットテスターをダイアグコネクターの規定の端子にプラスとマイナスを刺して電圧を図りLPGレギュレーターのガス供給スクリューを回して

規定値の電圧内に収まるように調整して電子制御キャブレターのオーバーホール作業は終了です…サーキットテスターを使った上記の作業はガス車特有の調整になります

これでまた20万キロほどは電子制御キャブレターのオーバーホールはやらなくても大丈夫です

217,648キロ〜パワステポンプからのオイル漏れ

クラウン営業車のパワーステアリングは油圧式でパワーステアリングポンプをベルト駆動で回して油圧をステアリングラックに送りハンドル操作をします

パワーステアリングオイルは抵抗を少なくする為に非常に柔らかいオイルを使用している為にオイル関係の中で特ににじみや漏れが発生しやすく常に悩まされます

漏れる箇所はパワステポンプの油圧がかかる高圧側の系統で取り付け部のホースやプレッシャースイッチの取付部分やスイッチ本体などあらゆる部分から漏れます

新品と交換するのが良いのですが5万円を超える価格なので基本的にはリビルト品を使用して交換します(1.5万円程)然しリビルト品も半年程しか持たないものもあり

時間に余裕がある時に予備のパワステポンプを自社でオーバーホールキットを使用して分解し在庫しておきます

私がオーバーホールする場合はオーバーホールキットを交換するだけではなく漏れそうな箇所に液体パッキンを塗り込み組み付けていきます

このやり方でオーバーホールして組み付けると新品のパワステポンプと同じくらいの期間オイル漏れがなく使用できます…丁寧な分解整備はリビルト品より長持ちします

231,955キロ〜12ヶ月点検(48ヶ月点検〜4回目の車検整備)

営業車は一年に一度車検整備をします…そして整備管理者によって違いはあると思いますが私の場合は四年に一度(48ヶ月ごと)に全ての消耗部品・油脂類・液類を交換します

48ヶ月点検・修理・交換部品内容については以下の記事で詳しく解説していますので参考にされてください

特にブレーキ周りの部品交換やオーバーホールをすることにより新車時のブレーキング時の軽さが戻り軽く踏むだけで強い制動力を発揮するようになります

又…スタビライザーやストラットバーなどのブッシュ類をアッセンブリ交換することにより足回りのガタや異音を軽減でき新車時のフィーリングを取り戻すこともできます

266,091キロ〜助手席足元からコロコロ音?

ヒーターのスイッチを入れると助手席足元から「コロコロ・コンコン」と音がするとのことで入庫…原因はブロアーモーターからの異音です

ブロアーモーターのベアリングのガタや油ぎれによる音です…ブロアーモーターは使用頻度の激しい部品で夏は冷房・冬は暖房と一年を通して動き続けています

そのほかにシャフトと接触するブラシが減ってくると作動不良でモーターが動かなくなり冷房や暖房が使えなくなります

交換作業はブロアーモーターassy交換で作業時間は30分ほどで終わります…一般の方の場合は修理金額は工賃込みで2万円程かかります

修理内容については以下の記事で詳しく解説しました…参考にされてください

足元から異音 ブロアーモーター交換

270,194キロ〜足回りのヘタリ修理(フロントショック左右assy交換)

ショックを交換するかどうかの目安も1ヶ月ごとに行なっている点検で判定します…通常は3ヶ月毎の点検で良いのですが突発的なトラブルを防ぐ為には1ヶ月毎の点検を勧めます

クラウンスーパーデラックスの車重は1.5トン前後もあり特にフロント側はエンジンの重さもあり30万キロ近く走るとショックもかなりヘタってきて車高も下がり気味になります

車高が下がると地面との接触の危険性や異音の発生原因になったりアライメントが狂いタイヤの片減りにも影響が出てきます

フロントショックのassy交換は新車時にストラットに充填されているオイルを抜き取りカートリッジタイプのショックをストラットに組み込み専用ナットで取り付けます

その他の交換部品は劣化して破れかけているショックブーツ・カートリッジショックとアッパーマウントの間に入れるゴムのダンパーブッシュとダストシール

特にアッパーマウントはショック交換時に必ず一緒に交換します…アッパーマウントの劣化は車高も下がりアライメントが狂う原因にもなります

又…アッパーマウントのセンターにはベアリングも組み込まれておりハンドルを左右に切った時にスムーズに回転する手助けもしています…これも劣化により固着することがあります

作業時間は片側が一時間程かかります…一般の方が修理依頼をされた場合はマウントなどを含めて片側…2~3万円前後の修理料金になります

280,071キロ〜リヤバンパー交換・右テールランプ交換〜自社修理

営業車は追突される事故やバックした際の自損事故が多くバンパー類やレンズ類はある程度在庫していて…すぐに交換できる対応を取っています

注意しないといけないことはテールランプのバックパネルまで変形してしまってレンズ交換した後に水漏れとか発生する場合があります…そのような想定も視野に入れて対応します

また保険が絡むような事故は自社工場での修理はすぐに行うことができない場合があります…保険会社と連絡を取ってからでないと後でトラブルの原因になります

クラウンに関してはレンズ類なども社外品や中古が多く出回っていますので…乗られている方はその辺も気に留めて何かあったら利用されると良いでしょう

284,360キロ〜ラジェター水が減っている

これも1ヶ月点検時に確認したのですが前回よりもクーラントの量が少なく点検してみるとウォーターポンプからクーラントが漏れていました

ウォーターポンプの回転軸の内側のオイルシールからの漏れでエンジンルームの上からではなかなか確認できない場所です…点検時は必ずリザーブタンクを確認します

1ヶ月点検時にも車をリフトであげて下から点検するので漏れている箇所がはっきりと確認できます…上からでは確認できない漏れもリフトアップする事によりよくわかります

ウォーターポンプ交換は作業時間は2時間程で作業工賃は2~3万円程になると思います…気をつける事は異常にベルト関係を締め付けない事です

295,000キロ〜パワステホースassy交換

パワステホースからのオイル漏れも1ヶ月毎の点検時に確認しました…以前パワステポンプからのオイル漏れを修理しているのですが…パワステ系統は1箇所を修理すると

今度は次のところからオイル漏れが発生すると言うように次々に高圧のかかる弱い箇所からオイル漏れを起こします…

ですからある程度のにじみに関してはそのまま放置して様子を見ながら修理作業を進めます

305,700キロ〜ヒーターコックからクーラント漏れ

クーラントもパワステオイルと同じように1箇所を直すと次の高圧のかかる弱いところから漏れるようになります

このヒーターコックも昔は金属製だったものが近年は樹脂製の材質に変わってきており永年使用や熱による劣化で脆くなりさらに圧力がかかり漏れ出すという症状です

作業時間は30分ほどで終わります…修理金額は部品込みで1万円弱でしょう

322,200キロ〜水温計が上がる

これも永年車に多く夏場にアイドリング状態で駐車していると水温計が上がりオーバーヒート気味になる…更にエアコンの効きも悪いなどの症状が出ます

色々原因はあるのですが最も多い原因はラジェターの外側がコア部分の風を通す隙間がゴミやホコリで目詰まりして風が通り抜けることができずにコア内のクーラントが冷やされず

そのままエンジンにまた帰って来るために水温が上がりオーバーヒート気味になるという事です…これを解決するためにはラジェターを清掃する必要があります

長年使用されていて明らかにバッテリーのタンク部などが劣化しているのであれば交換された方がよろしいと思います

修理する際は水道水などを使いエンジンルーム内からラジェターコアの部分にホースで水をかけコア全面を洗い流しラジェターコアのフロント側に付着したゴミやホコリを内側から

洗い流す要領で綺麗にしていきます…その際コアのフィンを曲げない様に潰さない様にあまり強い水圧をかけずに隅々まで洗い流します

溜まったホコリやゴミが洗い流されラジェターの下に流れ落ちます…作業時に注意しなければならない事は火傷をしない様に厚手の作業用ゴム手などを用意しましょう

この作業をすると水温計が正規の位置に戻るだけではなく…エアコンの効きも良くなります…ラジェターの前にはエアコンのコンデンサーが設置されている車も多く

エンジンファンにより吸い込まれる空気の通りが良くなりエアコンガスの冷却効率も上がるためです…サーモスタットなどの点検の前に上記の箇所の点検をされた方が良いでしょう

331,000キロ〜リヤ室内から「キュルキュル」音?

クラウンYXS10系には空気清浄機がリヤボードに取り付けられており…空気を送るために空気清浄機内にモーターが内部に設置されています

このモーターを「エアピュリナーモーター」と言います…これが長年の使用でシャフトやベアリングから異音を発生させる原因になっています

交換はモーターのみでファンは再利用して組み付けて使用します…作業時間は30分ほどで終わります…作業料金は1万円程です

332,789キロ〜エンジン下から異音(右エンジンマウント交換)

3ヶ月点検時にエンジンの右側オイルパンがエンジンメンバーに接触していて…このままでは異音が出る可能性もあり右側のエンジンマウントを交換することになりました

左側は前記した様にオールタネーターブラシ交換時に同時交換しているのですが右のエンジンマウントは点検時に確認して摩耗が激しければ交換します

左側のエンジンマウントに比べると摩耗が遅く30~40万キロ毎の交換でも大丈夫です…ただし今回の様にメンバーに接触する場合などは早めに交換します

337,000キロ〜ハンドル切るとエンスト

ハンドルを切るとエンストする…エアコンをかけると回転が下がる…

通常はハンドルを切ったりエアコンをかけたりした場合はエンジン回転が少し上がり負荷を減らす役割をするのですが…回転が上がらずエンストする

原因はアイドルアップを司る「ACV」の不具合ですACVは「エアコントロールバルブ」といいハンドルを切った時などについてコンピューターからの信号で回転を上げる為の装置です

このACVがブローバイガスやオイルミスト・シリンダーからの吹き返しなどで汚れ詰まりを生じたり本体自体の不具合により燃料供給ができなくなる場合が多々あります

キャブレターのオーバーホールは一度行っておりこのACVも清掃しているにもかかわらず再度不具合が発生しているので交換して様子を見ます

ACVの良否判定は簡単で一方向から息を吹き付けて漏れがなければ正常で漏れがあれば交換です…また電流を流すと開き切ると閉じます

ACV交換後はハンドルを切るとアイドルアップしてエンストすることがなくなりました…エアコンやライト点灯時もコンピューターからの信号でアイドルアップをします

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前半まとめ

前半は33万キロ程までの時系列で見た修理整備内容でした

後半は34~70万キロ超の修理整備記録を記載していきたいと思います…かなり珍しい修理や故障内容もご紹介できると思います

執筆を急いでいますが…もうしばらくお待ちください…1~2週間後には発行できると思います…ホームページのブックマークして頂けたら探しやすいと思います

では後編…発行まで今しばらくお待ちください

そら

後編も書き終わりました!以下のリンクから閲覧可能です…走行キロ数70万キロ超までどんな不具合が待ち構えているのでしょうか…

軽自動車におススメの「エンジンオイル銘柄〜5選!」

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