ATオートマ車を快適に長く使用する為の「5つの心得」

オートマチック車

ATオートマ車を快適に長く使用する為の「5つの心得」

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元整備管理者からの提言

ディラーの整備士として入社、フロントマンを経験してカーショップのピットマンなど車の整備業界に40年以上従事してきました

うち20年近く、整備管理者として多い時は1人で60台の営業車(クラウン・プリウスAT等)を点検・整備し維持・管理してきた経験からお話しします

営業車(クラウンAT)は代替えまで15年・70万キロ以上使用します、これをどの様に維持・管理してきたかを元にお話しします

この記事は10年・10万キロ以上、オートマ車(AT)を快適に長く乗り続けたい方々、向けになります

10年・10万キロ以内に代替えされるのであればこれから話す事をそこまで気にされることはないのかもしれません

しかし…オートマ車(AT)を故障なく快適に維持したいのであれば

以下の5つがとても重要になります

1〜暖機運転をする

最近のクルマは暖機運転は必要ないと言われている様ですが元整備管理者から言わせて頂くと「とんでもない!」と思います

オートマチック車はATFが適正に暖気して初めて本来の性能を発揮します

冷寒時はアイドリング回転も高くそれに伴い変速ショックなども大きくなりAT内に掛かる負荷が大きい状態で走行することになります

特に冬場などは5〜10分、夏場でも2〜5分ほどエンジンを暖気させ、トルクコンバーターやAT内のATFを温めてから走行することを強くお勧めします

この事が10年・10万キロを超えると変速ショックや燃費・静粛性の違いに出てきます

2〜無理なシフト操作はしない

Dレンジから停車直前にRレンジやPレンジへの切り替えはATを損傷させる恐れがあるので必ず完全に停止してからギヤを切り替える様にしましょう

アクセルを踏みながらNレンジからDレンジに入れるなどの乱暴な操作はしない、これもAT内のクラッチデスクやプレートを損傷させたり摩耗させる原因になります

以上の様に丁寧なシフト操作やアクセル・ブレーキ操作がATミッションを快適に長く使用する為の最低限の必須条件になります

3〜停車時はDレンジでパーキングブレーキ

信号待ちなどの停車時はDレンジのままでパーキングブレーキを掛ける

要するに余りガチャガチャとシフトレバーを動かすなということです

シフトレバーを何回も動かすことによりAT内のソレノイドバルブ類が何度も作動し摩耗や劣化が進みスムーズな作動ができなくなり故障に結びつくからです

例えば変速ショックなどもソレノイドバルブがスムーズに作動すれば問題ないのですが、引っ掛かりや作動不良があると大きな変速ショックが発生する場合があります

その様なことが起こらない様に必要以外の時はできるだけ操作しないほうが良いという考えから停止時はDレンジのままでパーキングブレーキをかけて止まるということです

但し、クルマのバッテリー・ブレーキ・エンジン・ミッション・電気系統への負担はDレンジのままで停車している方が大きくなります

例えば夏場のエアコン稼働時にDレンジのままだと冷房効率が悪くなります、また発電量も減りバッテリー上がりの不安もあります

上記の様な場合にはD・Nレンジを臨機応変に使い分けましょう

尚、信号待ちの停車中においては絶対にPレンジには入れないでください、発進時、前進しようとしたのに、PからRレンジに入ってバックした等の誤操作を起こす可能性があります

長い信号待ちや渋滞時にはNレンジに切り替えてパーキングブレーキを使用しましょう

4〜駐車時はPレンジでパーキングブレーキ

駐車時にはPレンジに入れてパーキングブレーキをかけておきましょう

Pレンジに入れておくだけだとAT内のギヤ同士の噛み合いだけで前後から衝撃が加わればATミッションに不具合を起こす可能性があります

この事からPレンジに入れておくだけではなくパーキングブレーキも一緒にかけてクルマに衝撃が加わってもATまで届かない様にしておきましょう

寒冷地などではパーキングブレーキワイヤー凍結防止のためにPレンジに入れた後にパーキングブレーキを解除して輪止めなどで車が動かない様にしておきましょう

5〜ATFの適正な管理

10年・10万キロ以上、長く乗られるのであればATFは遅くても4年・4万キロ毎の交換を勧めます(予算の都合がつくのであれば2年・2万キロ毎)

これはメーカーの無交換や10万キロ毎の交換推奨と違うのですが…クルマメーカーの特別保証は5年・10万キロまでです

5年・10万キロ以上走行したクルマのATミッションはメーカーは保証してくれません、そしてこの時期を過ぎてからのATの不具合が増えてきます

燃費が悪い・変速ショックが大きい・滑り(タイムロス)がある…etc

完全に壊れているわけではないのですが…特に10年・10万キロを過ぎると何とかならないか・何とかしたいと言う気持ちが出てきます

然し…この時点ではじめてのATF交換をしようとしても、今度はディラーやカーショップは交換を拒みます…更にATF交換だけでは不具合が改善されない場合もあります

クルマを長く使用するためには…以上の事をトータルで考えた場合に取る方法は新車時から定期的にATF交換をするのが一番良い方法なのではないかと言う事です

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営業車のATFの管理について

ATFの交換方法

営業車のATFは1年毎(5万キロ前後毎)に循環式で毎回8リットル交換します、交換方法はATF専用チェンジャーを使い自動循環式にセットします

ATFレベルゲージを車両から抜き取りそこに吸出し・注入用のノズルをきれいにウェスで拭き取りゴミなどを完璧に取り除きゲージ穴に差し込みます

ATF専用チェンジャーを自動循環式にセットしてスタートボタンを押すと

  • ①初めに車両側から古いATFを2分ほどかけて1リットルほど吸い上げます
  • ②次に新油を2分ほどかけて1リットル注入します
  • ③注入後4分ほど循環させます

上記の工程を8回・時間にして1時間ほどかけて行い最後にATFの油量を確認調整して作業は終了です

ACデルコタイプIII〜ATF

ATFの種類はトヨタ共販が販売しているACデルコタイプIIIです

上記の方法で14年間、数百台の交換をしてきましたが1台たりとも不具合を起こした営業車はありませんでした(約50台×14年=約700台)

以上が私の実践してきたATF管理の全てです

他の車両でも交換方法は循環式で構いません、軽であれば4〜6リットル、2000cc以下であれば6〜8リットル、2000cc以上であれば8〜10リットルを交換します

乗用車でもできるだけこまめに循環式で良いから2年毎に交換する事を勧めます

但し…交換に際しては出来るだけディラーで純正のATFを使って交換されると良いでしょう、また交換の際にはATFを熟知しているベテランの整備士が作業される事を勧めます

ATFの管理については以下のページで詳しく解説しています、参考にされてください

ATFの管理 交換サイクル
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何故?ATは壊れるのか…

ATの故障の原因

ATミッションの故障の原因はATFを交換した際などに洗浄作用などによりスラッヂが剥がれたり鉄粉がバルブボディ内の配管に詰まることにより発生すると言われています

然しATの不具合原因は上記した原因だけではないことも最近はわかってきています

AT内部のソレノイドバルブの不具合

出典〜トヨタ

AT内には幾つかのソレノイドバルブが取り付けられておりATFの通路を制御することによりギヤチェンジなどを行っています

これらソレノイドバルブもATFの劣化により潤滑が鈍くなりソレノイドバルブの作動がスムーズに行われず変速ショックなどが起こってきます

適正なATFを新車時からこまめに変えることにより長く快適にクルマのオートマチックトランスミッションを維持できるということです

クラッチデスク・クラッチプレートの摩耗

出典〜マツダ

ATの異常・故障で最も多いのがクラッチデスクとクラッチプレートの摩耗です

ATもMTと同じ様にクラッチデスクとクラッチカバーに代わるクラッチプレートが組み込まされ1〜4速・後退と変速されます

このクラッチデスクやプレートが摩耗することにより、滑り(タイムロス)や燃費の悪化・変速ショックなどが発生します

これらの症状も新車時からATFをこまめに交換していればかなりの割合で防げます、ATFの劣化によりクラッチデスクなどの摩耗も進行します

ATはオーバーホールともなると30万以上かかります、然し、こまめなATFの交換でかなりの確率でATを長持ちさせる事ができます

リコール対象

ATの不具合の中にはリコール対象や延長保証の対象になっている車種も多くあります

ATFを交換される際やATミッションを修理される際にはリコールや延長保証になっていないかを調べてから作業される様にしてください

最近はメーカーも巧妙になり延長保証などと言う言葉を使って巧みに対応しています

リコールの場合には届出・広報しなければならないのに対して延長保証は届出も広報も必要ありません…

これを調べるにはネットの書き込み等で検索するかディラーに直接、問い合わせてみるしかありません(○○がおかしいけど…延長保証の対象になっていませんか)と聞かないとダメ

納得いかない場合には国交相の相談窓口や価格コム等の口コミ・評価やYahoo知恵袋などで検索してみましょう、多くの方がこの方法で問題の解決にあたっています

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まとめ〜ATFの劣化による不具合

見てきた様にATFの劣化が原因で発生する不具合が多々あります、これを無くするにはATFの適正な管理しかないと言うことです

要するに新車時からの定期的なこまめな交換です

何故、メーカーは無交換や10万キロなどと言うかわかりますか?元ディラーのフロントマンとして思うところは…

たとえばメーカーがATFは2年・2万キロ毎の交換ですとなり、繊細なATミッションのATFをディラーで交換し、交換によるクレームが多発した場合を考えると

ディラーとしては保証期間内はATF交換をしなくても良いとして保証期間が過ぎた後は好きにしてくださいといった対応なのではとも受け止められます

確かにATFの管理、交換などの際の注意点はエンジンオイル交換作業と比べるとある程度、慎重に作業しなければなりません

但し、あまりにも慎重になり過ぎてATFは交換しないほうが良いということになってしまっているのではとも思います

ATミッション・ATFに対する充分な知識があり綺麗に整理された工場でATFを交換されるのであればそれほど怖がることも有りません

10年・10万キロ〜20年・20万キロ以上、長く快適にクルマを維持されたいのでしたら営業車の様なきめ細かなATFの管理を勧めます

ではまた次回の記事でお会いしましょう

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