こんにちは
カーライフを楽しんでいますか…車を使用しているといろんな故障や不具合を経験される事も多いと思います
その中から故障事例を1つ紹介し「確認・診断・判定・修理」の流れを追っていきます
「運転席側のパワーウインドーが動かなくなった!」
という事で営業車が工場に入庫しました、確認してみるとドアウインドーの運転席用スイッチを動作させた所、動いたり動かなかったりと作動が不安定です
他のドアウインドーは正常に作動する…
…原因として…
①運転席用ドアウインドースイッチの不良
②パワーウインドーモーターの不良
③配線・コネクター関係の不良
④レギュレーター(ガラスを上下させる部品)の不良
以上が考えられます
早速、運転席側のドア内張りを外して簡易テスターで点検をしていきます、スイッチまで電源は来ている様なのでスイッチからパワーウインドーモーターに電源が入っているか調べてみましょう…
サーキットテスターもありますが…今回は簡易的なテスターで点検しましたが電源確認だけであればこれで十分です
エーモン 検電テスター-a49
車いじりを楽しみたい方は専用のサーキットテスターも準備されても良いかと思います
DENGEN デンゲン サーキットテスター TR-152
さて診断の結果は…
スイッチからモーターまで電源は供給されています…
中間の配線やコネクター関係を揺すってみたりしても変わりなし…
という事は
パワーウインドーモーターの不良と判定します
走行50万キロ・登録10年目の車両です…珍しくありません
パワーウインドーモーターをレギュレーター一体でドア内部から取り出します…
新品のパワーウインドーモーター(下側)をレギュレーター(右側)に組み込んで車両に取付けて動作確認…このドアレギュレーターがモーターの回転運動を上下運動に変えてドアガラスを上下させます…右下は星型レンチでモーターをレギュレーターから外す際に使います
モーターの交換後作動点検してドアガラスが途中で止まる事もなくスムーズに上下します
これで修理完了です!
ドアガラスの作動不良の原因の大半がスイッチかモーターです
使用頻度の高い部品になるので故障も多いです…
緊急の場合はドアを内側から手で叩いてみると言う方法もあります(衝撃を加えて直る場合もあります)あくまで緊急の時です…速やかな修理をされて下さい
乗用車も使用頻度によっては早い段階で故障する事があります…修理代も部品代込みで車種によっては3〜6万円位掛かります…
不要な操作を減らし出来るだけ故障に至らない車の取り扱いをしましょう
では又次回お会いしましょう…