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プロがおススメする【初心者向け】車の整備に使う工具選び

プロがおススメする【初心者向け】車の整備に使う工具選び

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車の整備に使う工具は何がいいの?…

これから車の整備を始めようとされている方…趣味で車いじりを楽しみたいと思っている方…自分の車を点検したり修理する場合に準備するものは色々ありますが…

まず最初に用意するものは車を整備するための工具ですよね…でも…どんな工具を用意したら良いのか…安いのから高いのまで色々あるけど何が違うんだろう…

単品で揃えて行った方が良いのかそれとも最初からセットで準備した方が良いのか…色々わからないことが沢山あり工具選びに迷われている方も多いのではないでしょうか…

そんな車いじりを趣味にしたい人やメカニック初心者の方たちに整備経験40年近い筆者がお手頃価格で丈夫で車の整備を行う上で最低限必要な失敗しない為の工具選びについて解説していきます…

安い工具と高い工具~何が違うの…

下の工具セットは送料込みで6000円程です…これをみられた方は安い!…と思われるのでしょう…

しかし…

私から言わせたら…

失礼な言い方かもしれませんが…

車の修理には使い物になりません…

部分的に使える場合もあるかもしれませんが…

それも10%有れば良いでしょう

この工具セットに対する私の評価はただの粗大ゴミです…タダでもいりません…レビュー評価はそれほど悪くはないのですが…使用してみるとわかると思いますが車の一部の修理にしか使用できません…

これを買うので有れば修理箇所で使用する工具のみメーカー品を単品で用意されることをススメます…修理初心者の方は見た目で工具の良し悪しがわかりにくいと思いますが…100円ショップの工具を使ってみればよくわかります…それのセット版です…

更に安い工具セットにはメガネレンチが付属していない場合が多いです…車整備にはメガネレンチが必需品です…強く締められたボルトやナットを外す強力な工具の一つです…

また…付属していたとしても材質が弱く内径の寸法どりも良くないので直ぐに滑って使い物にならなくなります…

最悪は折れることもあると言うことです…メガネレンチは規定以上の力をかけた時…曲がる場合はあります…しかし廉価版の工具の多くは[折れます]…

作業中大きな力をかけて使用している場合に工具が折れると言うことは非常に危険です…折れた反動で手や身体をぶつけたり折れた工具が顔に飛んで来る場合も想定されます…

折れる様な工具は絶対に車整備には使用してはいけません

工具に求められる要素(必要条件)とは

工具に求められる条件は沢山あります…その中でも特に重要な工具の要素として下記のことが挙げられます…車整備は工具選びからと言われます

信頼できる工具を選び…適正な使い方をすることによって怪我などを防止することもできます…今回は車修理に使用する最低限の基本的な工具だけの紹介になりますが…それらも含めて工具に求める最低条件を覚えておきケガのない作業を心掛けましょう…

  • 手に持ちやすく出来れば軽いこと
  • ナットやボルト・ネジにしっかりと食い込み面で回せること
  • 長い間・頻繁に使用しても減りが少なく耐久性があること
  • 許容トルク範囲を超えて使用した場合に折れるのではなく曲がる構造・材質のものを使用していること
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工具セットか単品組み合わせで用意するか…

工具を準備する場合にセットで用意するのか単品組み合わせで用意した方が良いのか迷われている方も多いと思います…

どちらにするか決める一つの考え方として…例えばオーディオ機器・後付け内装用品などの限定的な箇所の修理のみを考えておられるので有れば単品組み合わせでの工具を用意されてもよろしいかと思います…

工具箱を別に用意されて足りない工具は買い足して用意していく方法ですね…

でもそれ以外にプラグの交換やエンジンオイルの交換などエンジン周りの修理やデスクパット交換などのブレーキ周り・タイヤの片減りなどを直すなど下回りの修理などを考えておられる方はキチンとしたメーカーの工具セットを勧めます…

どうでしょうか…オーディオ機器などを取り付けられるくらいで有ればりプラグ交換なども視野に入るのではないでしょうか…

またクルマいじりを趣味にしたい・メカニック初心者としてこれからデビューする方々には間違いなくセットでの購入を強くススメます

工具セットで購入する利点として…

セット価格の設定なので単品あたりの価格が安い〜

メーカー品の工具は単品で購入すると結構な値段になります…単品工具を基本価格で一般的なセットで用意した場合の価格は10万円を軽く超えます…これがセット価格になると2割ほど割安になり更に工具箱も付属します…

また楽天などの通販サイトではメーカーの販売強化商品としての後押しもあるのか上記よりも更に廉価にて販売されています…

かなり前になりますが…私が工具セットを用意した時は7万円程でした(これでもかなり安くしていただいた金額です)

それが…現在は更に安くなっています…メーカー希望価格の半額以下なのではないでしょうか…この記事を書くにあたりいろいろ調べて行ってわかりました…また昔の工具と違い機能も増えていて使いやすくなっています…

工具箱もセットになり工具の管理がしやすい

工具セットで購入すると基本工具箱も付属してきます…この専用の工具箱は1つ1つの工具がキチンと収納出来るように内部にある受け皿が形取られ万が一作業後に足りない工具があればすぐにわかります…

別売りの工具箱で有れば雑然と入れておくだけですが内部が形取られていて確認することができることにより作業後にエンジンルーム内や車内に工具の置き忘れなどが無くなります…

これは非常に重要なことで…あってはならないことですが…万が一工具をエンジンルーム内などに忘れてその工具による二次災害を防ぐこともできると言うことです…

この専用工具箱があることによって工具の管理が非常にしやすくなると同時に工具の置き忘れによる作業ミスも防止できるのです…

工具箱一体式により持ち運びにも便利で出張修理もできる

専用の工具箱が付属することにより持ち運びが便利で通常は作業台において使用されると思いますが…エンストなどで工場に入庫修理できない場合は現場にそのまま持って行き使用することができます…

出張修理などの場合は敏速な作業が欠かせません…それぞれの工具の置く位置が決められており必要な工具がすぐに取り出せ作業後は上記したように工具の置き忘れも目視ですぐに確認が取れ安全整備の手助けにもなります…

またクルマに積載しておいてもガタガタせずあらゆる場面でクイックで作業整備に当たることができます…友達や知人からも車の整備で声をかけられ商売をする事もできるかもしれません…(分解整備に関しては規制があります)

中古で販売する場合にメーカー品で有れば需要がある

工具は腐ったり永年劣化したりするものではないのでメーカー品で有れば中古市場でも需要があります…

しかも人気アイテムですから中古でも割と高額で取引されている様です…ただし…あまり出回っていないので購入検討の方はご希望の工具セットにはなかなか巡り会えないのが実情です…

メルカリなどでもたまにメーカー品のセットが取引されていますが…送料など入れると新品と変わらないくらいの価格です…中古でも工具箱付き工具セットはそれだけ価値があるということです…凄いですね

セットで持っているだけで権威がある

メーカー品の工具セットは美しい!…読者の方はそんな気持ちを持ちませんか?…

わたしには専用の工具箱にギッシリと規則正しく整理され…1つ1つの工具が輝いている様に見えます

それは見た目の美しさだけでなく…機能としての役割もしっかり果たせると言う一流メーカーの製品に対する自信も十分使用して体験しているから[美しい!]と言う言葉として出てきます…

なにか…浮いた書き方だったかもしれませんが…メカニック初心者さんや車いじりを趣味にされる方にとっては持っているだけで…カッコいい…できる男…そんな感じに見られるかもしれません…

わたしの場合は何十年も修理をやっているので権威もなにもなく見慣れた工具になにも感じなくなりましたが…初心者の方たちには「さぁー!これからやるぞ!」そんな勇気を与えるアイテム・権威にもなるのではないでしょうか…

とにかくセットで用意すると長く大切に使います…わたしは30年以上も使用しています…

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オススメの工具セットは…

これから紹介する工具セットは国産車と欧州車に対して使われる工具となります…アメリカ車に関してはインチサイズが主流なので対象外となることをご了承下さい…

最新の工具セットは機能のみならずデイザインも良くそんな中から次に買うとしたらこの工具セットにする!…そんな工具箱付きの工具セットを機能・使い易さを1アイテムに絞り読者の皆様に紹介・解説していきます…

オススメはKTC(京都機械工具株式会社)のEK-10A&EK-1A シリーズ

今回オススメするのはKTC(京都機械工具株式会社)のEK-10A&EK-1A シリーズです…下の画像をクリックすると詳細がわかります…

工具メーカーの老舗…日本を代表する世界にも通用する工具メーカーです…

SK35619WZR|2019SKセール
アクティブ&ハードに使えるケースに多彩な入組をセット●スタ...

この工具セットはメーカー品にしては値段も手頃で車の整備に適した工具が一式セットとなっています…無駄なものが入っておらず全ての工具が使用頻度の多い整備作業時には必要な工具ばかりです

まず工具箱から紹介します…

下図をご覧ください…

椅子代わりにもなる

持ち運び用の取手が工具箱上面とフラットになり作業時の椅子の代わりにもなります…

ブレーキ分解作業時など低姿勢の中腰で作業する場合など腰が痛くなり作業効率を下げてしまいます…その様な時に使用されても良いでしょう…また車の上部の作業時などはステップがわりにもなります

持ち歩く場合は取手部分を握るとヒンジが上がりスムーズに移動ができ工具箱を置いて取っ手を話すと収納されまた上面がフラットになる仕組みです…

フタが両開きで作業性がよい

整備作業時は工具箱の蓋を全開にして作業にあたります…その際…両開きタイプなので全ての工具が目線に入り更に取り出しやすい…

この様なことから片開きや引き出し式に比べても作業効率がよく携帯にも優れているのでわたしは両開きの工具箱を勧めます…

コーナーのラバーパットが傷防止滑り止めの役目

コーナーにはラバーパットが取り付けられ床に置いた時や車載した時に対象物に傷をつけることなく又滑り止め防止の効果もあります…

勿論!盗難防止用に鍵も取り付けられる様になっています(鍵は別売り)

工具といったら「スナップオン」と言う方も多いのは事実です…

しかし価格が高いです…費用対効果を考えた場合「KTC」で十分以上です…

ディラー入社から40年近く整備の仕事をしてきてKTCを愛用してきましたが何ら問題はありません…最近はスナップオンも使う様になってきましたが…長年使ってきたKTCの工具は安心して作業ができます…

ラチェットハンドルの性能が工具メーカーを評価する

代表的な工具の1つとして下図のラチェットハンドル…最も使う工具の1つです…この工具の性能が廉価版とメーカー品では雲泥の差があります…

KTCなどのメーカー品で有ればスムーズに軽く引っかかりなく回転し内部のグリースが切れたら分解して補充することもできるのですが…廉価版は最初は良いのですが力のかかる作業が続くと直ぐに壊れます…回らなくなります…作業しててイライラしてきます…

最悪ハンドルの部分が折れたりラチェット部が空回りして再起不能になり仕事になりません…車を直す前に工具を直す羽目になります…安物を買うのはやめましょう…メーカー品のスパナを使う方がまだ良いです…

工具セットを調べて行ってわかったのですが…昔はセットに入っていなかった「板ラチェット差し替えセット」と言うものが工具セットには含まれています…わたしはこれらを別途購入しました…

この「板ラチェット差し替えセット」は狭い場所や奥まった場所にあるネジヤビスを外す場合に重宝します…

あまり使う機会はないのですが一度オートエアコンのサーボモーターを外す時にたった一本のビスを取るのに超薄型のスタビドライバーでも外すことができずヒーターユニットアッセンブリーで外さないと無理なのではと思案し…

ホームセンターを走り回りこれに似た工具を見つけやっと外すことができました…その工具と同じ様なものがセットになっていると言うことは心強いですね…

この板ラチェットは車内の整備作業に重宝するのではないでしょうか…

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それぞれの工具の役割

下の画像が工具セット内容の全てです…廉価版には不必要な工具が多く作業時に工具を選ぶたびに迷いますがKTCなどのメーカー品は工具点数が必要最低限なのでわかりやすく目視ですぐに的確な工具を取り出して作業をスムーズに進めることができます…

この事は結構大事な事で作業中は故障判定などに頭を働かせているのでスッと迷わずに工具選びができる事はとても重要です…

それでは工具の役割を説明していきましょう…左上から

  • 【コンビネーションハンマー】スチールハンマーとプラスチックハンマーが1つになったハンマーです…通常はスチール部分を使うのですがリヤブレーキのドラムを外す場合やヘッドカバーガスケットが固着してカバーが外れない場合にプラスチック部分で叩いて出来るだけ変形したりキズをつけたくない場合に使用します
  • 【プライヤー】3つ同じ様なものが並んでいますが一番左です…ラジエターのホースバンドを外す時やネジやボルトが空回りしてしまった時などに使います…針金などを切る時にも使います
  • 【ラジオペンチ】先が細く奥まった配線を引っ張り出したりブレーキホースのロックピンを外したり細かい作業をする時によく使います…配線をカットすることもできます
  • 【ニッパ】主に配線関係の作業の時に使います…配線の上皮を剥がしたり切断したりします…これで針金は切らない様に太い針金を切る場合はプライヤーを使いましょう
  • 【モンキーレンチ】上段中…先端が猿の口の様になっていることからこの名前がついたと言われています…無段階大型スパナと呼んだ方が良いかもしれません…下回り作業時にメガネレンチなどと組み合わせてよく使います
  • 【六角レンチ】L型の先端が六角形のレンチで電装品関係などに使う大きさの違うセットです
  • 【板ラチェットセット】六角レンチの下…先ほど説明したスタビドライバーなどでも入らない狭い場所や奥ばった場所の部品の脱着に使います
  • 【スパナ】これはご存知だと思います…一般的に使われるボルトやナットを脱着する際に使います…種類は下に記載しています
  • 【ドライバー】中断左…(運転手のこともドライバーと言いますが…発音が違うのでしょうね)…車用のドライバーはこのKTCの工具セットの様に貫通式になっているものを使いましょう…ネジが硬くなっている場合…頭をハンマーで叩くと簡単に外れます…短いドライバーは狭い場所に使う「スタビドライバー」と言います…先端はマグネットになっててビス等が落ちない様になっています…種類は下に記載しています
  • 【クイックスピンナ】赤い丸い工具…ソケットに直接差し込んで手で回して使います…ラチェットと組み合わせて使用時に空回りする時に手で回して補佐します
  • 【メガネレンチ】スパナで回らない時や下回りなどの強いトルクが必要な時に使います…サイズは下に記載しています
  • 【ラチェットハンドル】下段左…先程説明しましたがソケットを差し込みスムーズに回転させてボルトやナットを脱着するのに使います…
  • 【エクステンションバー】下段中央…ラチェットハンドルに接続して奥ばった場所のボルトやナットを脱着します
  • 【ショートヘキサゴンビットソケット】ラチェットハンドルに取り付けて使用する六角レンチです
  • 【ディープソケット】通常のソケットより奥が深くボルトにナットが奥にまで締め込まれた部分…スタビライザーのボルトに締めこまれたナットを緩める時に使います…サイズは上の画像に記載しています
  • 【ソケット】下段右…コマとも言います…ラチェットハンドルと組み合わせて一般的に使います…サイズは上の画像に記載しています

以上がセット内容とそれぞれの工具の使い方です…

エンジン周り整備の工具セット

上図が今回紹介したKTC〜SK35619WZR スタンダードツールセット EK-10AR3…エンジン周り整備用工具セットです…勿論!車内整備やブレーキ周り下回りの整備にも使えます

エンジン周りの整備に特化している特徴としてラチェットハンドルの差し込みが9.5サイズと小型でエンジンルーム内の狭い場所でも取り回しができるサイズです…

ソケットもラチェットハンドルの差し込みサイズに合わせてセットになっています…

スパナやメガネレンチも8ミリの小さなサイズから用意されていてエンジン周り整備のボルトやナットの大きさに適した工具セットになっています

下周り整備用の工具…

下回り整備用の工具はラチェットハンドルの差し込みサイズも12,7サイズと大きくなり長さや全体的な大きさもエンジン周り整備用のラチェットハンドルより一回り大きくなります

エンジンメンバーやロッド・アーム類のボルトやナットが大きくなるのでスパナやメガネレンチも一回り大きくなりサイズも24・27サイズになるメガネレンチなどになります

以前はセット販売でも売られていましたが…現在は単品販売の様です

下回り整備も本格的にやりたい方は別途に工具箱を用意されて管理されたらよろしいかと思います

追加で有れば便利な工具…

今回紹介した工具セットの中に入ってないものの中で…あと最低限追加で欲しい工具は何と言っても

ユニバーサルジョイント

エクステンションエクステンションバーとエクステンションバー継ぎ足して

狭い奥ばったところにあるボルトなどを外す時に使います

安いものだと壊れやすいので丈夫なしっかりしたものを使いましょう

プラグソケット(サイズがあるのでセットに入れなかったのでしょう下図は16ミリ)

プラグソケットには何種類か種類があるので車種を確認して準備しましょう

できたら国産車用に使用する3種類ほどは準備しておくとよいでしょう

マイナスミニドライバー

です…

これらの工具については追加での購入になってしまいますが…一緒にセットとして持っておいた方が良いでしょう…

上記の3点だけであれば工具箱に余裕があるので一緒に入れておけます…

これら以外に必要な工具はまだまだあります…それらについては車整備をしていく中で少しずつ取り揃えて行けばよろしいかと思います…

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まとめ

いかがでしたか…かなり長い説明・解説になってしまいましたが…繰り返しますが工具は道具として使う前に安全性が保たれているのか…工具に求められる最も重要な要素です…

何種類も入っていて廉価だから買う…と言うことは修理作業中に自分を危険な状態の中に導いてしまうと言うことです…

それでなくても車の修理には危険がつきまといます…適正な作業をすることは勿論…工具選びも危険を遠ざけるために最低限の工具としての要素を兼ね備えた良品を使用される事を強く勧めます…

デイザインや見た目・安さだけでなく工具に対する見方が少しでも理解していただけだでしょうか…読者様のこれからの活躍を期待して文章を閉じたいと思います…

ではまた次回お会いしましょう…

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