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車のハンドルが重い原因と改善方法「10箇所の基本点検と更なる深堀点検」

下回り懸架装置に起因するもの

ショックやコイルスプリング

ショックアブソーバーやコイルスプリングを交換したり改造することにより乗り心地はもちろんですがハンドルの操作フィーリングも変わってきます

ショックアブソーバーを変えることによりコーナリング時に強い力がタイヤに加わりハンドルが重くなる場合があります

またコイルスプリングなどを切断して車高を低くした場合などはアライメントを通常の状態に調整することが不可能になると同時にタイヤがハの字になることにより著しくパワーステアリング装置に負荷がかかりハンドルも重くなります

このような改造はパワーステアリング系統に多大な負荷がかかりオイル漏れや各部の損傷の可能性が高くなるために絶対に行ってはいけません

また安全運転においてもとても危険な行為なので公道を走行している場合は厳しく罰せられます

ショックアブソーバーアッパー マウントベアリングの不具合

フロントショックアブソーバー上部にはアッパーマウントが取り付けられています

参照〜Amazon

アッパーマウントの中心部には小さなベアリングが取り付けられています

タイヤを左右にスムーズに動かすためのアッパーマウント中心に取り付けられているベアリングが固着したり油ぎれを起こし動きが悪くなるとハンドル操作が重くなります

この場合はアッパーマウントアッセンブリーで交換になります

ロアアームボールジョイントの不具合

フロントタイヤの支点は一般的に下がロアアームのボールジョイントと上がショックアブソーバーアッパーマウントの上下二箇所が支点となり左右に回転します

参照〜楽天市場

その下側のロアアームのボールジョイントが固着したりガタが発生するとハンドル操作が重くなったり操作時に引っかかりを感じたりハンドルが重くなります

タイヤを左右に動かしてみたり単体で操作してみて違和感や異常が確認できたらロアアームのボールジョイントのグリースアップや交換が必要になります

その他に起因するもの

ステアリングシャフトジョイン固着

ステアリングホイールとステアリングラックはステアリングシャフトで結ばれています

ステアリングジョイント参照〜Amazon

しかしステアリングホイールを回した時に直線でつなぐことができないので途中の2から3箇所に角度をつけてもステアリングラックと連結回転できるように取り付けられているのがステアリングシャフトジョイントです

このステアリングシャフトジョイントの油ぎれや固着によりハンドルを操作した時にスムーズに力が伝わらなくなり重く感じたりガタを感じたりする場合があります

ハンドルが重い場合は故障探求手順に沿ってステアリングシャフトからジョイント部を取り外して前後左右にスムーズに動くかガタはないか点検して確認することが必要です

クルマのハンドルが重い http://www.jtekt.co.jp/〜参照

ジョイントを外した場合にはステアリングシャフト自体もスムーズに回転するか点検が必要です

(*作業時はスパイラルケーブルを切断しないように取り外して点検すること)

更にステアリングラック本体側も併せて点検します

(*車をあげてタイヤを左右に切った時にスムーズに回転するか確認しましょう)

ステアリングシャフトジョイント部の固着によるハンドル操作の不具合も珍しくないので基本点検として必ず確認し不良の場合は修理または交換すること

アライメントの調整不良

タイヤのアライメント調整が狂っている場合もハンドル操作が重くなります

ハンドルが重い場合には事前にアライメント調整もしておくこと

トーやキャンバー/キャスター角に狂いがあるとハンドルが重くなります

またタイヤの偏摩耗も起こすのでシッカリと調整することが必要です

*ラックエンドでトーインなどを調整する場合は左右均等に調整を行ってください

フロントブレーキの引きずり

ハンドル操作が軽くなるのは車を前進させながらゆっくりハンドルを切ることによりスムーズに回転します

ブレーキが引きずっていてタイヤの動きが鈍くなりクルマが前進しにくい場合にはハンドル操作が重くなる場合があります

ブレーキの引きずりは無いかクルマをジャッキアップしてタイヤを回してみて確認する必要があります

フロントハブベアリングの固着

参照〜楽天市場

ハブベアリングの焼き付きもブレーキの引きずりと同じでタイヤが回転しにくくなるのでハンドルが重くなります

クルマをジャッキーアップしてタイヤを回してハブベアリングに異常がないか確認すること

※ブレーキの引きずりとハブベアリングの引きずりの点検作業は同時にされると良いでしょう

ブレーキの引きずりやハブペアリングの焼きつきはタイヤの早期摩耗にもつながるのでしっかりと点検しましょう

この様にハンドル操作が重いということで点検する場合はステアリング系統と同時に足回りなども点検をしなければならない箇所がたくさんあります

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車のハンドルが重い原因については「のっぴードライブログ」さんも参考にされてください

ハンドルが重い原因とは?!【しっかり理解しましょう】
運転していると、急にハンドルが重くなるときがあります。ハンドルが重くなる原因はいくつかありますので、しっかり理解して、もしものときに適切に対応できるようにしましょう。
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まとめ

 

「クルマのハンドルが重い!」という症状について解説してきましたが如何でしたか

「ハンドルが重い!」…という症状だからすぐにパワーステアリング系統だ!…と判断せずにまずはタイヤの状態など基本点検整備をすることが大事だということを述べてきました

車のハンドルが重いと感じたら基本点検箇所10箇所

点検箇所点検内容
1〜タイヤの空気圧空気圧の不足
2〜タイヤの状態磨耗していないか
3〜タイヤのサイズサイズは適正か
4〜タイヤの種類プライレーティング*1は適正か
5〜パワーステアリングベルト張力*2は適正か
6〜パワーステアリングオイル過不足/汚れはないか
7〜ステアリングオイルの種類オイルの種類は適正か
8〜ハンドルの状態小径ハンドルを使用していないか
9〜車の外観の状態車の傾き前のめりはないか
10〜車の改造足回りの改造はないか

をしっかりと点検しましょう!

タイヤの空気圧に関してはハンドル操作が重いと感じるのであれば規定値よりも大目に入れて様子を見てみましょう

スタンドなどに行けば空気入れも準備していますよね

そしてご自分で基本点検などをされてもハンドルの重い症状が改善されない場合の更なる不具合箇所も深堀解説としてを紹介しました

今回紹介した車のハンドルが重い原因の改善修理ほとんどすべて現場で体験してきました

車のハンドルが重い原因についてすべて網羅して執筆した記事と考えています

深堀解説でかなり細かい部品の不具合まで記事にしてきましたが基本点検以外のパワーステアリング系統の修理に関しては無理をせず専門家に依頼された方が良いでしょう

また電動式パワーステアリング装置を装着されている車種に関してはコンピューター診断機などを使用する場合もあります

修理依頼される場合にはディーラーなども含めコンピューター診断機を所持されているのか確認されてから頼まれた方が良いでしょう

車のステアリング系統も年々複雑になってきています

電動化が進みさらにコンピューターで制御するというシステムになるにつれて不具合探求は複雑になり難しくなってきました

しかし日常点検も兼ねる基本点検は難しいものではありません

また車の使用者の義務ともなっています

ハンドルが重いと感じた場合も慌てずに基本点検から始めましょう

今回も最後までお読みいただきありがとうございました

ではまた次回の記事でお会いしましょう

追伸

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