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ダイハツ 『ハイゼット、アトレーワゴン他のかじ取り装置』の不具合について『クルマのリコール情報と解説[210624]』

ダイハツ 『ハイゼット、アトレーワゴン他のかじ取り装置』の不具合について

ダイハツ 『ハイゼット、アトレーワゴン他のかじ取り装置』の不具合について『クルマのリコール情報と解説[210624]』

ダイハツ工業株式会社から、令和3年6月24日国土交通大臣に対してダイハツハイゼット他の車種において「かじ取り装置」の不具合により下記のとおりリコールの届出があったとのことです

リコール対象車種はダイハツハイゼット、ハイゼットデッキバン、アトレーワゴン、サンバー、サンバーオープンデッキ、ディアス、ピクシスバンの計7車種です

リコール対象車両台数は16万台以上にのぼります

今回のリコールに関する国土交通省とダイハツ工業の情報のソース元です

リコールに関するお問い合わせについては以下を参照してください

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リコールの届出情報

リコール届出内容

  • リ コ ー ル 届 出 番 号 4977
  • ダイハツ工業株式会社 取締役社長  奥平 総一郎
  • 問い合わせ先:ダイハツお客様コールセンター TEL 0800-500-0182
  • リコールの受け付け開始日は令和3年6月24日からです
  • 不 具 合 の 部 位 ( 部 品 名 )  かじ取り装置(ステアリングギヤ)

基準不適合状態にあると認める構造・装置または性能の状況及びその原因 

ステアリングギヤにおいて、ブーツ取付け部のシールが不適切かつエアコンドレン
ホースが直上にあるため、エアコン凝縮水が当該取付け部に滴下しギヤ内部に浸入
するものがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、ギヤ内部に錆が生じて
異音が発生し、最悪の場合、ベアリングが破損し操舵ができなくなるおそれがある。

改善装置の内容

全車両、エアコンドレンホースに延長用ホースを追加するとともにステアリングギヤ
のブーツ内を点検し、水の浸入が認められたものはステアリングギヤを新品と交換す
る。水の浸入が認められないものはブーツを適正に取付ける。

不具合件数

69件、事故の有無 なし

発見の動機  

市場からの情報による

自動車使用者および法定整備事業者に周知させるための処置

・使用者:ダイレクトメール等で通知する。
・自動車特定整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・各社のインターネットホームページに掲載する。

国土交通省届出資料

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リコールについての解説

一連のリコールの内容はエアコンユニットからの水滴がダクトホースを通ってステアリングギアボックスに入りサビが発生しハンドル操作に異常を起こす可能性があるとのことです

エアコンユニット(室内に冷たい風を送る装置)は一般的に助手席足元上に設置されており空気を冷却することによりかなりの水滴が発生します

エアコンユニット①で発生した水滴は②のダクトホースを通り車外④に排出されます

ステアリングギア(ステアリングラックとも言います)構造

ダイハツハイゼット系はたまたまその下にステアリングギア⑥(ステアリングラックとも言います)が取り付けられておりダクトホースから垂れてきた水滴がステアリングギア⑥とステアリングブーツ⑤の隙間からステアリングギア内部に侵入するとのことです

ステアリングブーツ⑤はステアリングラックエンド⑦のボールジョイント部を覆っいる樹脂製のカバーです

ステアリングギアにステアリングブーツがしっかりと密着しておらず隙間からダクトホースから垂れてきた水滴がステアリングギア内部に侵入し内部のギアやべアリングを腐食させる可能性がありそのことによりハンドル操作に異常をきたす恐れがあるとのことでリコールの届出をしたということです

一般的にはステアリングブーツはステンレスバンド等によってしっかりとステアリングギアに固定され密閉されているものなのですがステアリングブーツの製造段階での不具合があったのかステンレスバンドがしっかりと固定されていなかったために水滴が侵入してしまったのでしょう

ダイハツの発表によるとシールが不適切だったためと言っていますが一般的にステアリングギアとステアリングブーツの取り付けにシールは使用しません

ここで言っているシールとはステアリングブーツの取り付け部分のことだと推察します

要するにステアリングブーツの取り付け部分の不良により水滴が浸入するということでしょう

※④の矢印の先端から水滴が侵入するということです

水滴が侵入してすぐにサビが発生しハンドル操作が困難になるということはまずないと思いますがリコール対象車両を所有されているユーザーの方はできるだけ速やかにメーカーやディーラーに連絡を取り改善処置を受けられるようにしてください