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ユーザー車検に行こう!〜検査コース初級者編

ユーザー車検〜検査コース
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ユーザー車検に行こう!検査コース初級者編

車検を安く済ませたい…

それにはクルマの持ち主…自らが直接陸運支局にクルマを持ち込み検査をしてもらうのがもっとも安く車検を取得する方法です

今回はそのようにユーザー車検に挑戦してみたいと思っている方に車検コースに入ったらどの様な手順でどんな風に検査が進んでいくのかをご紹介します

ユーザー車検で陸運支局に行った時に…検査官は検査コースでどの様に動くのか…どこをどの様に検査するのか…検査箇所と指摘されやすい箇所を紹介します

youtubeを見るとユーザー車検を受験された方の動画がたくさんアップされています…

しかし具体的にどこをどの様に検査しているのか何が悪くて車検が通らないのか…よく指摘される部品名や不具合が発生しやすい検査で指摘されそうな箇所を解説していきます

そして…理解されたら是非!ご自分でユーザー車検に挑戦してみましょう

車検時に必要な書類

車検時に準備する書類や書き方については以下の記事で誰でも分かるようにとても詳しく解説しています…参考にされてください

ユーザー車検 必要書類 書類の書き方
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ユーザー車検を受けるにあたって

いくら安く車検をあげたいと言っても点検も整備もしないで車検コースに挑むのは決して良いものではないしオススメできません

点検整備と車検は全く違う意味を持っているという事です…現在は事後整備でも車検を受けることはできますが…

最低限の24ヶ月点検を実施して悪いところを直してユーザー車検に臨むことが原則です…ご自分で点検・整備できない箇所がある場合などは専門家に見てもらいましょう

特にリヤのドラムブレーキの分解や下回りの確認などは車検前に認証指定のある整備工場やカーショップなどで点検されておくことを勧めます

陸運支局の周りには仮検査場が数件点在しています…メーター屋・予備車検場とも言います…前もってそちらで検査を受けて本検査に挑むと安心できると思います

点検整備も全く実施しないで車検コース内で検査官に色々指摘されていると時間的ロスが発生し他の受験者にも迷惑がかかります…その事も頭に入れておきましょう

クルマの点検についての

点検整備に関しては以下のサイトで詳しく記載しています…参考にされてください

クルマの日常点検 法定点検
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整備モード移行の確認

トヨタのプリウスなどのハイブリッド車は排ガス測定時にエンジンが勝手に止まらない様にして常時回転する様に「整備モード」に設定する必要があります

設定方法については以下のページで詳しく解説していますので参考にされてください

ハイブリッド車 整備モード設定方法

整備モード設定など初めての車検の場合は検査官が来られた時に「初めてのユーザー車検です」と一言伝えると【誘導】の表示板をダッシュボードに設置してくれます

車検コース内での誘導や排ガス測定前に検査官が設定方法を教えてくれますので安心して検査を受けてください

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車検の手続きと予約

ユーザー車検に必要な書類や手順・窓口に行ってからの手続きなどが詳しく記載されています…参考にされてください

ユーザー車検取得の手順(流れ)〜国土交通省ホームページ

http://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/kensa/kns02.htm

ユーザー車検を受験するのにはインターネットなどからの予約が必要です…アカウントを作成しログインしてパソコンなどから受験日を申し込みます

車検予約サイト(アカウント作成されてからになります)

https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do
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保安(検査)コース入場

車検予約日になったら陸運支局に出向き必要書類を準備して継続検査受付窓口で受付を済ませ…検査コースに並びます

ホイールキャップが取り付けられている車はホイールキャップを外しておき車検書類も再度確認してすぐに検査官に渡せる様に準備しておきましょう

排気ガス測定が心配な車はアクセルを少し踏んでエンジン回転を上げエンジンやマフラーを温めて排ガス濃度が高くならない様な準備をしておきましょう…

永年車はアイドリング状態が長いとオイル上がりやオイル下がりでオイルがエンジン内で燃えて排ガス濃度が上がりやすくなります…そのための処置です

クルマのフロント側からの検査

ユーザー車検 検査コース

陸運支局の検査コースに並んで検査の順番が来ると検査官が車に近づいてきてクルマのフロント側に立ち指示を出します

フロント側のライトやウインカーなど電気周りは正常に点灯・点滅するか…ホーンが鳴るか・ワイパーは作動するかウォッシャー液は出るかを確認します

前方ライト類・ワイパー・フロントガラス等・検査

  • スモールライト点灯検査
  • ヘッドライト点灯…上向き下向きの検査
  • フォグランプ点灯検査
  • ウインカー左右点灯検査
  • ハザードランプ点灯検査
  • レンズ類の破損はないか
  • 警報機作動音量検査
  • 外側フロントガラス検査
  • 最低地上高の目視検査
  • その他

次に検査官が運転席に近づいてきたら車検書類一式を渡します…ここでボンネットを開ける様に指示されますので車から降りて自車のボンネットを自ら開けます

メーター内の警告灯や車内の検査

その間のわずかな時間に検査官はスタートスイッチをON OFFしてメーター内の警告灯が正常に点灯・消灯するかを検査しています

それ以外にもシートベルトの状態やフロントガラスの視界やヒビなどが無いかも検査します…陸運支局によっては発煙筒などの期限もチェックされます

警告灯群の検査

  • エンジン警告灯確認
  • 駐車ブレーキ警告灯確認
  • シートベルト警告灯確認
  • ABS警告灯確認
  • SRSエアバック警告灯確認〜エアバックはタカタ製のリコールが実施されているかの確認もされます
  • クラクションマーク確認〜社外品ハンドルを取り付けされている場合クラクションマークが表示されていないと検査は通りません…シールでも良いので取れない様に貼っておきましょう
  • その他

エンジンルーム内検査

運転席から検査官がクルマのフロント側に戻り開いたボンネット内を確認し検査該当車両と車検証などの書類が一致しているかフレームナンバーなどを確認します

同一性の確認

最近ではないと思いますが…昔は盗難車のフレームナンバーなどをくり抜いて加工し車検を受けようとして摘発されたなどの事件もあったと聞きます

検査官はフレームナンバーの数字だけを確認しているものではなく周辺の加工や改造がないかなども見ています…確認が取れない場合には車検が取れない事もあります

  • ・車体番号
  • ・原動機型式
  • ・番号標
  • ・種別
  • ・用途
  • ・車体形状

エンジンルーム内の不具合を検査

この際…同時にエンジンルーム内の異常を確認します…オイルのにじみ程度であれば大丈夫ですがパワステポンプなどから明らかなオイル漏れがある場合は検査は通りません

  • エンジンルーム内の著しいオイル漏れの検査
  • 危険な不正改造が無いか

ボディ・外回り検査

次に検査官は時計と反対方向にクルマの側面右側に異常はないか…タイヤの減り・はみ出しはないか…車高は大丈夫か…突起物はないかを確認しながらクルマの後方に回ります

  • 側面ガラスの状態
  • タイヤの状態
  • 改造が無いかの確認
  • その他

後方ではバック・ブレーキ・ウインカーなどの電気周りの検査…ガス車などはタンク期限の検査…マフラーの音・取り付け状態などを検査します

後方電気周りの検査

  • スモールランプの点検確認
  • ライセンスランプの点灯確認
  • ブレーキランプの点灯確認
  • ハイマウントストップランプの点灯確認
  • 左右ウインカーの点灯確認
  • ハザードランプの点灯確認
  • バックランプの点灯確認
  • レンズ類の破損はないか

後方その他の検査

  • マフラーの状態の検査〜はみ出ていないか・改造はないか・騒音音量は適正か
  • ガス車の燃料タンクの有効期限の検査〜確認しない支局もあるみたいです
  • その他

後方からクルマの左側面を周り異常はないかの確認をしてクルマを一回りして何も異常がない場合にはボディ周り・車内周りの検査済み印を押して車検書類一式を渡してくれます

サイドスリップの検査

陸運支局 車検 保安コース

いよいよ検査機器が並ぶ検査コースに入っていきますが最初に検査するのはサイドスリップという検査項目になります

クルマを安定して走行させる為にはアライメント調整が適正に設定されていなくてはなりません「トー・キャンバー・キャスター・キングピン角」

上記の4箇所が適正に設定されていて初めて車は安定した走行が可能になります…車検ではこの内1箇所「トー」のみの検査をします

わかりやすくいうとフロントタイヤが内股か外股かを検査し適正な範囲内に「トー」が調整されているかを検査します

内股であれば「トー・イン」外股であれば「トー・アウト」規定値に入っていなければ再検査になります

心配であれば仮検査場などで検査して適正範囲内に入っていないのであれば調整しておくことを勧めます…走行キロの少ない車などはあまり心配する必要はないでしょう

ブレーキ制動力の検査

ユーザー車検〜検査コース

アライメント検査の次はブレーキ制動検査になります…コース前面上部に設置された案内板の表示が「前へ進め」に変わったらクルマを前進させます

前方コース内フロアーにギザギザのローラーが前後左右に4箇所設置されているのでローラーにタイヤを乗り上げて停止します…微調整は自動でやってくれます

ローラーが周り前輪ブレーキの検査から始まり前方上部に表示灯が「フットブレーキを踏む」と表示されたらフットブレーキを強く踏みます

万が一表示灯に「✖️」が出たらもう一度「フットブレーキを踏む」と表示されますので慌てずに1回目よりも強くフットブレーキを踏んでください

通常のブレーキ操作で問題なければ「○」が表示されます…永年車でブレーキの効きが悪いクルマは再検査になる可能性があります

続けて後輪ブレーキの検査も同じように行われるので表示灯の指示に従いブレーキペダルを操作してください

次に同じ場所で駐車ブレーキの検査が始まります…表示灯の「駐車ブレーキを引く」と表示されたら駐車ブレーキを強く引いてください

ペダル式の駐車ブレーキも同じように表示灯に「駐車ブレーキを引く」と表示されたら強くペダル式駐車ブレーキを踏んでください

ブレーキ検査でどうしても「○」合格しない場合は再検査になります…日頃からブレーキの効きが著しく悪い場合には車検前にブレーキ関係のオーバーホールを勧めます

スピードメーターの検査

スピードメーターの検査

ブレーキ制動力検査が終わると…同じ場所でスピードメーター検査用のローラーと入れ替わります…表示板の指示に従いシフトをDレンジに入れて40キロまで加速します

スピードメーターが40キロになったら…検査官に「40キロです」とヘッドライトでパッシングして知らせます

スピードメーターに誤差がないと表示板に「○」が点灯して検査合格です

長く使用しているとスピードメーターにも狂いが出てくるので古いクルマは出来たら仮検査をしてから本検査に挑むことを勧めます

ライト光軸・光量の検査

ヘッドライト光軸光量検査

続けて同じ場所で「ヘッドライトの光軸・光量検査」が行われます…表示板に「ヘッドライト上向き点灯」と表示されますのでライトスイッチをONにしてヘッドライトをハイビームにします

左右からライト測定器がクルマの前方に出てきてヘッドライトの光軸・光量の検査を開始します…光軸・光量が適正であれば表示板に「○」が点灯して検査合格です

万が一「✖️」が表示された場合にはヘッドライトの下向きで検査をしますので…その場を動かず表示板の指示に従ってください

下向きでも「✖️」が表示されるとヘッドライトの光軸・光量のどちらかが規定値外で検査不合格で再検査になります…何が悪いのか検査官に確認しましょう

再検査の場合は仮車検場などで光軸調整をしてもらいましょう…光量などの不合格の場合はバルブやヘッドライトそのものに原因がある場合もあります

永年車やLEDなどにバルブを変えている場合には前もって仮車検場で仮検査をしておいた方が良いでしょう

排気ガスの検査

続いて排気ガスの検査です…表示板が「前へ進め」の表示になったらクルマを前進させ排気ガス検査の停止線で停止します

エンジンは掛けたままで駐車ブレーキを引き(踏み)クルマを降りて排気ガス測定用の細長い棒(グロー)をマフラーに奥まで入れます

表示板に「○」が出たら検査合格です

排気ガス検査に落ちるとかなり厄介になります…最近のクルマはコンピューターで制御されていて調整箇所がないためにその場での対応は難しくなります

走行キロ数の多いクルマや定期点検をされていない車などはエアエレメントやプラグ・エンジンオイルなどをしっかり点検整備されて車検を受けた方が良いでしょう

排気ガス濃度〜関連点検箇所

  • エンジンオイルの状態
  • O2センサーの状態
  • プラグの状態
  • ダイレクトイグニッションコイルの状態
  • エアエレメントの状態
  • スロットルボディの状態
  • キャブ車キャブの状態
  • その他

排気ガスが濃くて車検が不安な場合はコンピューター診断機による故障コードが出てないかの事前確認することを勧めます

排気ガス検査が終わると「適合印」を捺印する機械があるのでそこに検査用紙を差し込んで捺印してください…「誘導」表示板があるのでわからなければ検査官が教えてくれます

下回りの検査

排気ガス検査が終わって前方の表示板が「進め」になったら前進します…下回りの検査なのですがコースの真ん中に穴が空いているのでそこをまたぐ様に前進します

たまに穴に落ちる車もあるので検査官の指示に従いユックリと確認しながら前進します…前方の表示板が「止まれ」になったら検査官の指示に従いエンジンを切りクルマを止めます

クルマを揺する指示が出てクルマの前方が左右に大きく揺れます…ショックやステアリング系統など下回りのガタの点検です

クルマの下(穴の中)から検査官が色々と指示を出します…ハンドルを大きく切ってとか駐車ブレーキを引いてとか下の検査官から次々に指示が出るので各部を操作しましょう

この様に下の方からの指示なので聞き取れない場合があります…必ず運転席側と出来れば助手席側の窓を全開にしておいた方が良いでしょう

下回りの要チェック箇所

  • ステアリングラックエンドブーツの損傷
  • ステアリングラックエンドのガタ
  • ステアリングラックのオイル漏れ
  • タイロットエンドのガタ
  • タイロットエンドブーツの損傷
  • スタビライザーリンクブーツの損傷
  • ドライブシャフトブーツの損傷
  • 各部のオイル漏れ
  • マフラーの損傷
  • 駐車ブレーキワイヤーブーツの損傷(寒冷地の陸運支局)
  • ショックアブソーバーブーツの損傷(寒冷地の陸運支局)
  • タイヤの磨耗具合
  • その他
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総合判定合格

全てが終わり表示板に「○」が点灯したら「進め」の合図でクルマを前進させます…総合判定所のある停止線で駐車ブレーキを掛けて車検受験書類一式を持ちクルマを降ります

総合判定所の窓口まで行き「車検受験書類一式」を提出して全ての項目で合格した場合には「総合判定合格印」を押してもらいます

これで「車検合格」です❗️…

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新しい車検証の交付

車に戻り支局の「車検証交付の窓口に出向き車検受験書類一式を提出しましょう…

しばらくすると名前が呼ばれますので新しい車検証とステッカーを受け取り記載内容に誤りがないか確認します

新しい車検証を車検証入れに入れ…古いステッカーを剥ぎ新しいステッカーを貼り付けて全ての作業は終わりです

これで無事にユーザー車検を取得することができました…お疲れ様でした

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万が一検査で不合格となってしまった場合

当日中に再検査を受ける場合

不具合があった場合にはすぐに対応できるものは仮車検場などで修理・調整し再検査を受けることになります…検査は1日〜3回まで受けることができます

後日再検査を受ける場合

修理や部品が当日に対応できない場合は日にちを改めて再度車検を申し込み検査を受けることになります…

車検が不合格になった場合は当日に自動車検査票を支局の窓口に提出して限定自動車検査証という不合格箇所が書かれた書類を交付してもらいます


限定自動車検査証の交付を行なってもらう事で2週間以内に不合格箇所の整備を行い再度運輸支局で検査を受検すると不合格箇所の再検査のみで受検できます


2週間を超えてしまうと全ての検査項目を改めて受検しなければなりません


また再検査は他の支局や指定工場で受けることも出来ます…その場合も限定自動車検査証が必要となるので充分に注意して保管して下さい

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仮検査場での再調整

仮検査場では「Fアライメント・ヘッドライト調整・排気ガス調整・バルブ交換・etc」などの修理対応ができます

車検に通らなかった部分だけの修理・調整もできますので一般の整備工場よりは安く修理できるでしょう…修理が終わったら再検査に挑みます

排気ガス調整は上記した様にコンピューター制御で調整箇所がない場合には根本的な修理が必要になります

プラグなどのエンジン各部の点検はもちろんO2センサーなどが正常に動作しているのかコンピューター診断機などを使って原因を探求していくことになります

燃費が悪い・エンジンのかかりが悪い・など…常日頃から気にかかる様なことがあったら早めに専門家に相談された方が良いでしょう

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再修理

各箇所のオイル漏れや排気ガス濃度やブレーキ・下回りの不具合などで車検が通らなかった場合は修理の手配や部品の手配で当日中に再検査ができない場合があります

この様なことがない様特に永年車や走行距離の多いクルマは事前に「下回りに異常は無いか・各部のオイル漏れはないか」…充分に点検整備をして車検に挑むことが大事です

また車検に落ちてから「仮検査場」にいくのではなく事前に仮検査場では予備検査を受けてから車検に挑むことを勧めます

まとめ

どうでしたか…「ユーザー車検のコース…シュミレーション」

文章にするとかなりのボリュームになりますが…実際に検査保安コースに入ってからは実質10~15分ほどで全ての検査項目が終わります

私も今から40年も前…初めて陸運支局の検査コースに入るときには不安でいっぱいでした…頭で考え・調べるのも大事ですが…点検整備をしっかりやったら怖がらずに…

陸運支局に突撃!そして失敗を恐れず!ユーザー車検に挑戦しましょう!

ではまた次回の記事でお会いしましょう…

…そら…

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