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最新!スズキ エブリイ/エブリイワゴンのリコール/改善対策 まとめ

2019年6月28日に届出のリコール

ブレーキ配管の不具合による改善対策の届出

対象車種

エブリイワゴン車いす移動車

不具合の状況

車いす乗降用スロープ装着車において、後輪ブレーキ配管の配索設計が不適切なため、当該配管が誤って配索されている

そのため、旋回時などに車両が横滑りした際に横滑り防止装置が正しく機能せず、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがある

注:□囲みは交換部品を示します。

改善の内容

全車両、後輪ブレーキ配管を対策品に交換

リコール対策済識別

IDプレートに緑色のシールを貼付

注意事項

対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がありますので、詳しくは最寄りの販売店にお問い合わせください

対象車の製作期間は、ご購入の時期とは異なります。

2018年11月1日に届出のリコール

大規模なリコールになった機械式自動変速機(AGS)の不具合

対象車種

エブリイ、キャリイ

不具合状況は以下の6箇所です

  • 1~機械式自動変速機(AGS)のトランスミッションフロントケース(以下、フロントケース)の形状が不適切であり及びクラッチレリーズベアリングの被水条件下での耐久性が不足している
  • 2~機械式自動変速機(AGS)のギヤ位置を検知するための部品(アンチローテーションピン)の材質が不適切なため、アンチローテーションピンの耐久性が不足している
  • 3~機械式自動変速機(AGS)の変速を行なうための部品(セレクトピストン)の構造が不適切なため、セレクトピストンの耐久性が不足している
  • 4~機械式自動変速機(AGS)のクラッチケーブルアンカの組付指示が不適切なため、当該アンカとレリーズフォークのスリットが一致し、クラッチケーブルのクランプ部に応力が集中するものがある
  • 5~四輪駆動仕様車の機械式自動変速機(AGS)を制御するコントローラに接続するワイヤハーネスの配索設計が不適切なため、ワイヤハーネスがトランスファケースのリブと接触する
  • 6~機械式自動変速機(AGS)のセレクタアッシのコネクタの配置が不適切なため、結露した水滴が当該コネクタに滴下し、端子間が短絡することがある

不具合の状況1

① 機械式自動変速機(AGS)のトランスミッションフロントケース(以下、フロントケース)の形状が不適切であり及びクラッチレリーズベアリングの被水条件下での耐久性が不足しているものがある

そのため、フロントケース内に水が浸入すると、当該ベアリング内部のグリスが被水して潤滑性が低下し、クラッチ操作が繰り返し行われると、最悪の場合、当該ベアリングが破損してクラッチ操作が不能となり、変速不能及び走行不能となるおそれがある

改善の内容
① 全車両、以下の改善を行う

(1)①クラッチレリーズベアリング、クラッチレリーズフォーク、クラッチレリーズベアリングクリップを対策品に交換②クラッチカバー、クラッチディスクを新品に交換

(2)機械式自動変速機(AGS)を点検し、フロントケース上部に防水カバーが取り付けられていない場合は、防水カバーを取り付ける

(3)(1)及び(2)の対策によりクラッチレリーズベアリングの耐久性が向上することから、クラッチカバーがレリーズベアリングより早期に交換時期に達することとなるため、トランスミッション制御コントローラを対策プログラムに書換え、または、AGSアクチュエータを対策品に交換し、クラッチカバーの交換時期を知らせる警告機能を追加します。

不具合の状況2

② 機械式自動変速機(AGS)のギヤ位置を検知するための部品(アンチローテーションピン)の材質が不適切なため、アンチローテーションピンの耐久性が不足しているものがある

そのため、変速が繰り返し行われると、アンチローテーションピンが破損して、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある

改善の内容
② 全車両、AGSアクチュエータを対策品に交換する

不具合の状況3

③ 機械式自動変速機(AGS)の変速を行なうための部品(セレクトピストン)の構造が不適切なため、セレクトピストンの耐久性が不足しているものがある

そのため、変速が繰り返し行われると、セレクトピストンが破損して、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある

改善の内容
③ 全車両、セレクトピストンを対策品に交換する

不具合の状況4

④ 機械式自動変速機(AGS)のクラッチケーブルアンカの組付指示が不適切なため、当該アンカとレリーズフォークのスリットが一致し、クラッチケーブルのクランプ部に応力が集中するものがある

そのため、変速が繰り返し行われると、クラッチケーブルが破断して、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある

改善の内容
④ 全車両、クラッチケーブルアンカを点検し、
  • (1)クラッチケーブルアンカとレリーズフォークのスリット方向が一致している場合は、AGSアクチュエータを新品に交換、クラッチケーブルアンカを対策品に交換する
  • (2)一致していない場合は、クラッチケーブルアンカを対策品に交換する

不具合の状況5

⑤ 四輪駆動仕様車の機械式自動変速機(AGS)を制御するコントローラに接続するワイヤハーネスの配索設計が不適切なため、ワイヤハーネスがトランスファケースのリブと接触するものがある

そのため、走行振動等により、ワイヤハーネスが損傷し、最悪の場合、変速不能及び走行不能となり、またはエンジンの始動ができなくなるおそれがある

改善の内容

⑤ 全車両、ワイヤハーネスの損傷状況を点検する

  • 損傷が認められない場合は、ワイヤハーネスにプロテクタを追加して正しく配索する
  • 損傷が認められた場合は、ワイヤハーネスを対策品に交換する

不具合の状況6

⑥ 機械式自動変速機(AGS)のセレクタアッシのコネクタの配置が不適切なため、結露した水滴が当該コネクタに滴下し、端子間が短絡することがある

そのため、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある

改善の内容

⑥ 全車両、セレクタアッシのコネクタを点検する

(1)セレクタアッシのコネクタに被水痕の形跡があるか確認する

  • 被水ひすい痕が認められる場合は、セレクタアッシとインパネハーネスを対策品に交換する
  • 被水痕が認められない場合は、セレクタアッシのコネクタに防水カバーを追加し、インパネハーネスに防水対策を実施する

(2)メインハーネスのコネクタに、防水カバーが装着されていない場合は、メインハーネスのコネクタに防水カバーを追加する

リコール対策済識別

IDプレートに黄緑色のシールを貼付する

注:□囲みは交換部品

注意事項

対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がありますので、詳しくは最寄りの販売店にお問い合わせください

対象車の製作期間は、ご購入の時期とは異なります。