キヤノン~SX730HSの液晶モニター交換
小型軽量で持ち運びしやすいキヤノンのデジタルカメラSX730hsは光学40倍ズームでBluetooth搭載・液晶モニターが上下に180度回転して自撮りもできるカメラとして2017年に発売され現在でも人気があり中古市場でも20,000円以上で取引されています
キヤノンSX730hsの魅力的な特徴の数々
このキヤノンのSX730HSのデジタルカメラを使用している途中で落としたりして液晶モニターを壊してしまうなどのトラブルに見舞われた方なども多いと思います
カメラメーカーやカメラ修理業者などに依頼すると定額料金の扱いで最低でも20,000円以上の修理金額を請求されます
リサイクルショップやメルカリなどで液晶モニターが使えるジャンク品などが5000円前後で取引されています
自己責任ではありますがこれらのものを使って不具合部品を交換すればとても安くカメラを修理することができます
今回紹介するキャノンSX730hsの液晶モニター交換作業に関してはそれほど難しい作業ではなく少しの知識で自分でも交換できるので紹介したいと思います
カメラを分解する為に必要なもの
使用する工具
デジタルカメラを分解するにあたって
- 精密プラスドライバーセット(マグネットタイプ)
- ピンセット(絶縁タイプ)
- 薄いヘラ
などが必要になります
100円ショップなどでも精密ドライバーセットが売られていますがデジタルカメラの組み付けに使用されている小さなプラスネジはとても強く締めてありドライバーの柄が細いと外せない場合があります
そのため精密ドライバーでありながらドライバーの柄の部分がある程度太く力を入れやすい作りになっていて外したときにネジが一緒にくっついて取れるマグネットタイプのものが良いでしょう
またプラスネジも頭の大きさの部分が大きいものや小さいものがありますそのために数種類の精密プラスドライバーがセットになったものを用意されておくと良いでしょう
それ以外に配線を傷つけずに抜き差しすることが出来る硬質プラスチック製の静電防止用のピンセットも準備されると良いと思います
またカメラ本体から裏蓋を外したりするためにヘラやてこなども使います
できたら精密機器分解セットなどもあると作業の効率が上がると思います
精密機器分解セット
プラス精密ドライバーセット
ピンセット
小物入れケース
外したバッテリーやSDカードまた工具類や取り外したネジ類を入れておくためのケースを準備しておきましょう
取り外したネジ類はとても小さくてなくしやすいので必ずケースに入れておきましょう
ドライヤー
その他必要な道具や工具
- ハサミ
- マスキングテープ
- 両面テープ
分解前の注意点
作業を始める前にバッテリー本体からバッテリーとSDカードを抜き取るのを忘れないで下さい
バッテリーを入れたままで作業を行うと間違って電源を入れてしまった時にレンズが飛び出したり分解中に電気が流れてショートしたりする可能性があるからです
分解作業前に本体レンズを収納した状態でカメラの電源をオフにしてバッテリーパックとSDカードを必ず抜き取る
裏側の液晶モニターを交換します
今回交換するSX730hsの液晶モニターは上部に180度回転して自撮り撮影ができるとても便利なコンパクトデジタルカメラです
分解作業1〜カメラの裏蓋のネジを外す
では早速!キヤノンSX730hsの液晶モニターの交換作業を始めていきましょう
分解作業1ではカメラ本体から裏蓋を外すために主にネジを取り外していく作業になります
カメラ本体裏側(液晶モニター側)から見て右側面にある蓋を開けます
HDMIの差込口がある蓋のA1の部分に爪かヘラを差し込んで外側に外します
右側面にある蓋を開けると①ネジが現れます
※HDMI配線コネクターは蓋が閉まらないようにネジの位置がわかるように差し込んでいるだけです作業時には接続する必要はありません
①のネジと②のネジを取り外します
次にカメラ下面にある③と④のネジを外します
※④のネジが他のネジよりも少し長いので取り付けの際には注意しましょう
次に液晶モニターを180度上に回転させて⑤のネジと⑥の丸内にある2本のネジを外します
分解作業2~本体から裏蓋を切り離す
ここで注意する点は裏蓋はカメラ本体からゆっくりと慎重に引き離すことが大切です引き離しにくい場合には傷がつきにくい木材やプラスチックのへらなどで少しずつ分離していきます
爪などを使って少しずつ全体的にゆっくりと作業していくと剥がれてきますので焦らないで慎重に行ってください
また裏蓋の配線はカメラ本体に接続されているので1センチほど分離したら一旦作業を止めてください
裏蓋を取り付けているネジを全て外したらカメラ本体から裏蓋をゆっくりと引き離します
「裏面(モニター側)から見て右側面」
裏蓋が本体から分かれる部分がわかりにくいと思いますので画像を参考にされてください
矢印と矢印の間がカメラ本体と裏蓋が分離する部分になります
「カメラ下面」
矢印と矢印の間が引き離し部分になります
裏蓋をカメラ本体から1センチほど分離して持ち上げたら(B1)左側に画像のように1センチほどずらしてください(B2)
裏蓋を持ち上げて左に寄せると画像のように裏蓋の配線がカメラ本体のコネクターに接続されている部分(B3)が見えてきます
画像の白い丸内は上の画像の(B3)を拡大したものです
この薄茶色のコネクターロックを外さないとプリント配線が外れないので裏蓋をはずすことはできません
※ですから裏蓋を本体から取り外す際には一気に持ち上げて外すと配線を切ってしまったりコネクター部分を壊してしまうのでゆっくりと慎重に作業をする必要があります
(B4)の薄茶色のコネクターロックをプラスチックの薄いヘラなどを利用してプリント配線側から90度持ち上げます
軽くロックされているだけなので簡単に持ち上がります
コネクターロックを90度持ち上げると画像(B3)のようになります
コネクターロックを90度持ち上げたら(B5)の裏蓋のプリント配線を傷がつきにくいプラスチック製のピンセットなどを使ってコネクターから引き抜きます
B3の配線コネクターをプリント配線取り付け側から見た画像です
赤い横に細長いLINEの部分にプリント配線が差し込まれているので組み付けの際の参考にされてください
「裏蓋を外した状態のカメラ内部」
本体に接続されていた液晶モニターのプリント配線を外すと裏蓋を画像のように取り外すことができます
裏蓋の裏側のプリント配線の状態
分解作業3〜液晶モニター用のプリント配線の取り外し
いよいよ液晶モニターを取り外す作業に入ります
液晶モニター分解作業に関してもコネクターからのプリント配線の取り外しや両面テープなどで接着されている箇所からの分離作業があるので配線を切らないように慎重に作業を進めてください
下の画像はカメラ本体から裏蓋を外した状態です
ここから作業を進めます
液晶モニター用プリント配線のC1とC2の裏側の部分が両面テープで止められています
更にC3の部分で本体側コネクターに接続されています
※C4とC5の部分のプリント配線が切断されて今回の作業をすることになりました
上の画像の液晶モニター用プリント配線の裏面が両面テープで接続されている部分を拡大した画像です
この画像の円内のC1とC2の部分を本体から分離させるためにドライヤーなどで温めて剥がれやすくします
ではドライヤーで温めて両面テープで接着されている部分を剥がしていきましょう
ドライヤーはプリント配線から10センチ以上離して温風が40度前後の人肌よりも少し暖かい程度の温度で温めます
最初にプリント配線のC1の部分を分離させます
片手にドライヤーを持ちながらC1の部分を温めてもう片方の手で熱に強いプラスチックの薄いヘラ等でプリント配線の隙間から差し込んで少しずつカメラ本体の両面テープからプリント配線を剥がしていきます
プリント配線が剥がれたら作業中にまたくっついてしまわないようにカメラ本体側の両面テープが貼られている部分にマスキングテープを小さく切って両面テープを覆うように貼り付けておいてください
C2の両面テープで接続された部分も同様にドライヤーで温めて剥がれたらカメラ本体側の両面テープの部分にマスキングテープを貼っておきましょう
画像はC3カメラ本体コネクターと液晶モニター用プリント配線の接続部分を拡大したものです
プリント配線を止めるコネクターロックの→の先端部分を硬いプラスチックの先端が薄いへらなど使って上のほうに90度起します
C3の円内は配線コネクターでプリント配線を止めているコネクターロックを90度起こした状態です
この状態でプリント配線を手前に引くとコネクターから切り離すことができます
コネクターからプリント配線を引き抜いた状態です
赤い横のLINEはプリント配線が差し込まれている部分です
組み付け時の参考にされてください
分解作業4~液晶モニター取り外し
いよいよ液晶モニターをカメラ本体から切り離します
液晶モニター本体はD1とD2のシルバーの小さな2本のプラスネジで止められているだけです
この2本のネジを取り外すと液晶モニターをカメラ本体から取り外すことができます
液晶モニターをカメラ本体から切り離した状態です
以上で液晶モニターをカメラ本体から取り外す作業は終了です
液晶モニターをカメラ本体に取り付ける作業は取り外す作業の逆の順序で行うことで液晶モニタをカメラ本体に組み付けることができます
まとめ
キヤノンデジカメSX 730hsの液晶モニター交換の記事はいかがだったでしょうか?
動画などで撮影しながら作業内容を説明していくのとは違い記事として書き上げながら文章と画像で作業内容を説明するのはとても難しく時間もかかりました
読みにくい部分や説明が分かりづらいなどの部分もあったかと思いますがこれからカメラを自分で直してみたい!安く修理したい!と言う方々に少しでもお役に立てる部分があったならば幸いです
最後まで記事を読んでいただいてありがとうございます
次回の記事でまたお会いしましょう