2023年最新情報!スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換と管理について詳しく解説
私はディーラーやカーショップそして営業車の整備管理者として、40年以上にわたって車の整備業界に携わってきました、自家用車も初めて所有したパブリカカローラの中古車の時代から日産エクサ:マーチターボ、トヨタセリカ:タウンエースなどを乗り継いできて現在はスズキ エブリイ DA17Vを所有しています
もちろん自家用車のエンジンオイルも自分で交換してきました、現在、所有しているスズキ エブリイ DA17Vの日常点検・整備やエンジンオイルの交換などのメンテナンスも自分で実施してきました
このような経験から今回はスズキ エブリイ DA17Vのオイル交換について解説しますが、基本的な作業内容は他の国産車のオイルの交換作業を行う場合も同じと考えてよろしいかと思います、ぜひこの記事を参考にされてオイル交換についての疑問点を解決できればと願っています
さてスズキ エブリイ DA17Vのオイル交換やオイルエレメントの交換をするにあたっていろいろな疑問点が浮かんでくるのではないかと思います
例えば基本中の基本なぜ車はエンジンオイル交換をしないといけないの?とか、自分で交換できないの?とか、オイル交換費用はどのぐらいかかるの?とかわからないことがたくさんありますよね?
ちなみに箇条書きにすると
- スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換についての概要
- スズキ エブリィ DA17Vのオイル交換の間隔は?
- スズキ エブリイ DA17Vのオイルフィルター交換は?
- スズキ エブリイ DA17Vの推奨オイルタイプは?
- スズキ エブリイ DA17Vのオイル容量は?
- スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換手順は?
- スズキ エブリィ DA17Vのオイル交換費用は?
- スズキ エブリィ DA17V オイル交換を自宅で行うために必要な工具は?
- スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換サービスについて
- スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換後のリセット方法は?
- スズキ エブリイ DA17V オイル交換とリマインダーについて
- スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換お知らせ機能と警告灯について
などなどスズキ エブリイ DA17Vのオイル交換やオイル管理について知らないことがたくさんあると思います
これらのことについてわかりやすく解説し疑問点を解決したいと思います
それではどうぞよろしくお願いいたします
1~スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換についての概要
スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換は、車両の最も重要なメンテナンス作業の1つであってスズキ エブリイ DA17Vのノーマルエンジン車やターボ車のエンジンを快適に長持ちさせるために定期的に行う必要があり、オイル交換を行うことによってエンジンの回転を円滑にしエンジン内部の磨耗やエンジンからの騒音を低減させる効果があり窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)の排出を抑制し環境にも配慮した効果を得ることができます
またオイル交換をした後はエンジンがスムーズに回転し圧縮効率も上がりエンジン性能や燃費も良くなり騒音も抑えられることにより快適に車を運転することができます
スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換の頻度は、走行キロ数や運転者の車の運転の仕方など車両の使用状況やメーカーのエンジンオイルの交換サイクルの推奨によって異なりますが、一般的には3,000kmから5,000kmごとに交換されている方が多いようです。
メーカー等の推奨ではエンジンオイルは1万〜1万5000キロ毎の交換で良いとされていますがこれはあくまでも車の特別保証期間が10年/100,000キロまでと言う制限がついた中での推奨です
10年/100,000キロ以上乗った場合は有償修理になりますということが前提です
長年の車の修理の経験から実は車と言うのは10年/100,000キロ以上、走行してから不具合や故障が多くなり、特にエンジンやミッションなどの高額の修理料金がかかる箇所や部品が壊れやすくなるのです
このようなことからやはりオイル交換は短めのサイクルで行った方が車を長く乗るためとトータル的なコスト削減のためには必要な処置と一般的に認識されているからです
そのためにノーマルエンジン車などでは5000キロごと,ターボ車の過酷な運転(※1)をされる方は3000キロごとに交換されるのが車を快適に使用し長持ちさせるために必要だと言うことです
(※1)過酷な運転とはエンジン回転を高くして走るだけではなく特に寒い時期に暖気運転をせずに走る方や短距離の買い物や通勤の「チョイノリ」などで使用することも車にとっては過酷な運転になります
それではスズキ エブリィ DA17Vのオイル交換について詳しく見ていきましょう
2~スズキ エブリィ DA17Vのオイル交換の間隔は?
スズキ エブリィ DA17Vのオイル交換は、車両の使用状況や運転環境によって異なります。 一般的には、3,000kmから5,000kmごとまたは半年毎(どちらか早い方)にオイル交換をするのが推奨されています。オイル交換のタイミングによっては、法定点検や車検時に行われることもあります。
ただし、荷物を多く積載する場合や走行キロ数が多いなど、車両の使用状況や運転環境が特殊な場合、オイル交換時期は異なる場合があります。その場合は、車両の使用頻度に合わせて、より頻繁にオイル交換を行う必要が出てきます。
最終的には、オイル交換時期を年月や走行距離数で固定するのではなく車両の使用状況や運転環境に応じて調整することが重要です。このことを考えても早めのオイル交換をすることをお勧めします。
3~スズキ エブリイ DA17Vのオイルフィルター交換は?
スズキ エブリイ DA17Vのオイルフィルターは、他の車のオイルエレメント同様にエンジンオイル内に混入している鉄粉や不純物を浄化する役割を持っています。このようにオイルフィルターは、エンジンオイルがエンジン内部を流れる過程で混入した微粒子や汚れを除去し、エンジン内部を流れるオイルを良好な状態に保ち潤滑を良くするためのエンジンオイルの「ろ過装置部品」です。
オイルフィルター交換は、メーカー推奨ではオイル交換2回ごとにオイルフィルター1回の交換となっていますが、車を長く乗られる方やハードな使い方をされる場合はオイル交換と同時に行うことが推奨されています。
一般的にはエンジンオイル交換と同時に実施しますが、オイルフィルターのみの交換の手順は以下のようになります。
- いちど暖気したエンジンを適温(5分~10分)まで冷やす。
- 古いオイルフィルターを専用工具で取り外す。
- 新しいオイルフィルターを装着する。
- 新しいオイルフィルターを規定トルクで締め付ける
- オイルエレメントの箱などに規定トルクが指示されています
- 不足分のエンジンオイルを補充する
- スズキ エブリイ DA17Vのオイルフィルター交換の場合は約100ミリを補充
- エンジンをかけて、漏れがないか確認する。
- エンジンを止めて5分ほど放置する
- 最後に規定量が入っているかオイルゲージを確認する
オイル交換に関してはさらに詳しく下記の「6~スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換手順は?」の項目で解説していますのでそちらを参考にされてください
また、オイルフィルター交換に関してもメンテナンスの知識がない方や専用工具を所持されていない場合はディーラーや専門の整備工場/設備の整ったカーショップなどに依頼することをお勧めします。
4~スズキ エブリイ DA17Vの推奨オイルタイプは?
スズキ エブリイ DA17Vの推奨オイルは、アメリカ石油協会が設定したオイルの品質分類でAPI(American Petroleum Institute)の「SN」の規格に適合したエンジンオイルを使用することが推奨されています。
APIサービス分類「SN」規格とは
従来使用されていた[SM]規格エンジンオイルの上級グレードで現在,最も性能の優れた車用エンジンオイルとして開発された潤滑油で耐スラッジ性能/動弁系摩耗防止性能/オイルシールとの適合性能などに特に優れており多くの国産車のエンジンオイル規格として採用されています
エンジンオイルを選ぶ際はAPI分類で「SN」規格に適合したオイルを購入しましょう
また、スズキ エブリイ DA17Vは、車種によっては、特殊なオイルを使用する必要がある場合もあります。 例えば、ターボ車には、ターボ用オイルを使用するように指定されている場合があります。
スズキエブリイ DA17V用のメーカー推奨のエンジンオイルは以下のようになります
- ノーマルエンジン車にはAPI分類で「SN」規格「0W-20」
- 燃費性能を重視するのであれば「SN」規格「0W-16プラス」
- ターボ付き車には高回転に強い「SN」規格「5W-30」
が良いでしょう
スズキ エブリイ DA17Vのノーマルエンジンにオススメのエンジンオイル
スズキ エブリイ DA17Vの燃費とエンジン始動性を良くするためのエンジンオイル
スズキ エブリイ DA17Vのターボ車用のエンジンオイル
エンジン回転やタービンが高回転になりやすいターボ車はタービン軸やピストンリングなどのエンジン部品を油膜切れから守るために粘度の高い「SN」規格「5W-30」がエンジンオイルとして指定されております
ここではメーカーは推奨していませんが過度に走行距離数の多い車や過酷な運転をする車・重い荷物を運ぶ貨物車などにも油膜切れからエンジンを保護するために「SN」規格「5W-30」が使用される場合があります
私がお勧めするエンジンオイルは摩擦係数が最も優れている下記のエンジンオイルで
スズキ エブリイ DA17Vの対摩耗性に優れたエンジンオイル
スズキ エブリイ DA17Vの対摩耗性と省燃費性能に優れたエンジンオイル
スズキ エブリイ DA17Vの対摩耗性と高速回転に優れたエンジンオイル
お勧めのエンジンオイルについては以下のページで詳しく紹介しています
軽自動車(ターボ車含)におススメの「エンジンオイル銘柄〜5選!」
私は山間部のワインディングロードを走行するのが好きで以前は山路などにも多く出かけていました、山間部の道路の走行では減速・加速が多く特に下り坂のエンジンブレーキをかけた時などはエンジン回転数が7000回転を超える場合もあります
そのようなときのことを考えて「SN」規格「5W-30」のモービル1を使用しています
メーカー指定オイルと比べると燃費性能は1割ほど落ちますが、スズキ自動車の新開発「R06A」エンジンの力強さと相まってトラブルもなく快適に走行しています
5~スズキ エブリイ DA17Vのオイル容量は?
スズキ エブリイ DA17Vのエンジンオイル交換容量は、オイル交換のみなのかまたはオイルとオイルフィルターを同時に交換するのかによって異なります。
スズキ エブリイ DA17Vのエンジンオイル容量を確認するには、一般的に車両の取扱説明書や、スズキのWebサイト、またはスズキの正規販売店などに問い合わせることで確認することができます。
車を新規で購入した場合は車の取扱説明書「ユーザーズマニュアル」が添付されています
車の「ユーザーズマニュアル」のサービスデータのページに以下のように記載されています
スズキ エブリイ DA17Vのエンジンオイル容量は
- オイル交換のみの場合は2.7リッター
- オイルとオイルフィルターを同時に交換する場合は2.8リッター
のエンジンオイルが必要です
6~スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換手順は?
スズキ エブリイ DA17Vの基本的なオイル交換作業は、以下の手順で行われます。
尚、此処ではセルフで行うことも想定してジャッキやジャッキスタンドを使用してオイル交換をする手順を説明しますがディラーや整備工場などではリフトアップしてオイル交換をするのが一般的です
※オイル交換の際に車両をジャッキアップをする場合はフロント側をジャッキアップしフロント側の指定箇所にラックスタンドを設置します。ガレージジャッキやパンダジャッキ/ジャッキスタンドのアクセスポイントの車両側の設置場所は下記に示しています
スズキ エブリイ DA17Vのフロント側ジャッキアップポイント
スズキ エブリイ DA17Vのガレージジャッキとラックスタンドのアクセスポイント
スズキ エブリイ DA17Vのオイル交換手順
- 自宅駐車場等の平坦な場所に車を止めてエンジンを暖気運転した後5分ほど冷やす。
- オイル交換前にエンジンを暖気運転する理由はエンジン内部の隅々まで行き渡ったオイルを暖機することにより柔らかくしてできるだけオイルパンに流し込み集めるための作業の1つです
- 車を止めてジャッキアップする(ドレンボルトを外せない場合)
- ジャッキアップしたらジャッキスタンドを設置しパーキングブレーキをしっかりとかけ後輪タイヤの片側の前後に輪留めをする
- フロントシートの運転席と助手席を開いてエンジンルームにアクセスできるようにする
- オイル注入口のキャップを外す
- 助手席側シート下のオイル注入口キャップを取り外す
- これはエンジン内部を大気開放してオイルを抜けやすくするだけではなくオイルキャップが外れない場合やオイルキャップが壊れそうな場合、前もって確認することによりエンジンオイル交換を中止することができるからです
- このような場合はオイルキャップ等の部品を準備してから改めて交換作業を行いましょう
- オイル受けをオイルパンの下に置く
- オイル受け皿か市販のオイル回収ボックスをオイルパンのドレーンコックの下に準備する
- 寝板か段ボールを敷く
- ドレーンボルトを外す為に寝板か段ボールを地面に敷いてクルマの下に潜り込む
- オイルパンドレーンボルトを緩める
- 14ミリのメガネレンチを使ってオイルパンのネジ(オイルドレンボルト)を外す。
- ドレーンボルトを外しにくい場合はフロント側のジャッキポイントにジャッキをかけてジャッキアップする
- 車両の左右の規定の箇所にジャッキスタンドをかける
- 古いエンジンオイルを排出する。
- 古いオイルフィルターを外す
- フィルターレンチを使って古いオイルフィルターを取り外す
- 新しいオイルフィルターを取り付ける。
- フィルターレンチを使って新しいオイルフィルターを取り付ける
- オイルパンドレーンボルトを取り付ける
- オイルパンのネジ(オイルドレンボルト)をトルクレンチを使って規定トルクで締め付ける。
- 締め付けトルクは35N・m
- 新しいオイルを入れる
- 新しいエンジンオイルをオイルジョッキを使ってエンジンオイル注入口から注入する。
- オイルの量を確認する
- オイルレベルゲージでオイルの量を確認しながら適量を入れる
- エンジンをかけて、漏れがないか確認する。
- メーターパネル内の警告灯が点灯していないか確認する
- エンジンを止めて5分ほど放置する
- 最後にもう一度オイルレベルゲージでオイルの量が適量か確認する
- オイル注入口のキャップを取り付ける
- エンジンオイル交換後リセット・リマインド作業を行う
これらの手順は基本的なオイル交換をする際の順序であり、車両のグレードによっては若干異なる場合があります。また、オイル交換には適切な工具やオイルの種類、使用する分の容量が必要です。車両のメンテナンスに熟練していない場合は、ディーラーや専門の整備工場/カーショップなどに依頼することをお勧めします。
またご自分でオイル交換をされる場合は周りに十分に注意を払い安全を最優先して行って下さい
スズキ エブリイ DA17Vのエンジンルーム内と各部の名称
7~スズキ エブリィ DA17Vのオイル交換費用は?
スズキ エブリィ DA17Vのオイル交換費用ってどのぐらいかかるのでしょうか?次のページへ続きます