【体験談】脳梗塞からの生還②〜回復期リハビリテーション病棟とは?
回復期リハビリテーション病棟ってどんな所?
緊急入院して2週間ほどが過ぎ脳梗塞の症状が安定すると内科病棟から同じ病院内にある回復期リハビリテーション病棟に移り社会復帰に向けたリハビリを中心とした病院生活が新たに始まります
回復期リハビリテーション病棟とは…
病気や怪我で身体に不自由をきたした患者に対して家庭復帰や社会復帰を目的としたプログラムを病院の各担当者がチームを作りプログラムを作成しこれに基づいてリハビリを集中的に行う病棟です
入院中は医師との面接や病院のスタッフを交えて家族との面接なども行われます
退院が近づくと生活する上で支障がないか患者とともに自宅の家屋調査なども行われます
リハビリ病棟に移るとしばらくして内科病棟の時にチームを組んで支えてくれたようにリハビリ病棟でも担当主治医を中心としてそれぞれの専門の担当者がチームを組んで入院中から退院後の生活設計まで計画を立てて相談に乗り私を支えてくれます
リハビリプロジェクトチーム⁈社会復帰に向けて
それでは私が回復期リハビリテーション病棟でお世話になったそれぞれの専門の担当者たちの仕事の内容を箇条書きに紹介します
- 担当主治医(内科医)〜回復期病棟に置いて必要に応じて問診を行いリハビリ中の体調の変化などに注意を払い薬や採血による適切な処置を行います
- 担当薬剤師〜担当医の処方により出された薬の準備や役割を患者に説明して適切な服用を補佐します
- 担当看護師〜患者に対しての日々の血圧測定や検温・体内酸素量・脈拍などや問診を行い担当医と患者の間を取り持つ役目をします
- 担当理学療法士〜脳梗塞などにより麻痺が生じた足や手の大きな動きを観察し健常者の動きに近い状態に改善するためのリハビリを行う専門家です
- 担当作業療法士〜脳梗塞などにより麻痺が生じた足や手の細かな動きを観察し健常者の動きに近い状態に改善するためのリハビリを行う専門家です
- 担当言語視聴覚士〜脳梗塞などにより麻痺が生じた顔面などを観察し健常者に近い発音や口の動きに改善するためのリハビリを行う専門家です…(私は言語視聴覚に問題がなかったのでリハビリはありませんでした)
- 担当介護士〜リハビリ病棟に入院中のお風呂や食事の介護や身の回りの世話をする専門家で病院内での息抜きの一環としてカラオケや珈琲タイムのリクリエーションを行ったりもします
- 担当社会福祉士〜突然の入院によりできなくなった社会生活を行う上で必要な税金や保険などの手続き等を代わりに手伝ってくれる専門家です
- 担当歯科衛生士〜食事が問題なく取れるのかどうか歯の状態を確認し問題がある場合は治療等を斡旋し入れ歯などを作るための相談もします
- 担当栄養士〜脳梗塞の大きな原因である塩分等の摂りすぎやカロリー摂取量の調整などをそれぞれの患者ごとに作り食事を提供します
- 担当事務〜病院内の支払いに関する金銭面など社会福祉士の補佐的な役割を行います
上記したように病院内のそれぞれの専門家が1人の患者のためにチームを組んで自立に向けて手助けをしてくれます
それぞれの担当者との接見と挨拶も終わり次に担当看護師がナースステーションやリハビリ室・トイレや洗面所・お風呂や洗濯室などの病棟内の設備などがどこにあるのか車椅子を押しながら案内してくれました
リハビリ病棟に移ってからも車椅子での闘病生活がしばらく続きどこに行くにも看護師を呼んで移動する「見守り看護」をしていただくことになります
そんな中で理学療法士や作業療法士によるリハビリも始まり車椅子でリハビリ室に移動してリハビリ用のベットに横になり手と足を中心とした体のリハビリが始まります
リハビリ病棟での1日の過ごし方は?
リハビリ病棟での午前の流れ
リハビリ病棟の1日は朝6時過ぎ位から始まります、看護師や介護士が各病室を訪れ、朝の挨拶をして窓のカーテンを開けて1日が始まるのが基本です
私の場合は夜、休むのが早いので朝5時には目が覚めスマホを見て本日のニュースや屋外に出るわけでは無いのですが天気予報を確認します
朝食は朝8時過ぎから配膳が始まります、私の場合は減塩とカロリーを絞った食事メニューなので量も少なく味気なく豆腐がメインの食事が続きました
朝食が終わると本日のリハビリメニューがリハビリ室の一角に設置されたリハビリ日程ボードに患者ごとに時間と担当療法士の詳細が書き出されます
1日のリハビリは基本的に1回あたり1時間のリハビリを1日3回行います、土日祭日は1日1回から3回、患者の症状により変わってきます
9時過ぎると担当の理学療法士や作業療法士が病室に訪れ当日のリハビリが始まります
リハビリ病棟での午後の流れ
昼食は午後1時過ぎから配膳されます、毎週水曜日に1週間分の食事のメニュー表が配られ、私の場合、昼食と夕食は魚系か肉系かを選ぶことができます
朝食に関しては食塩が多いパン類が出るためにメニューを選択する事はできません
昼食と夕食は魚や肉系の副食が多くなっています、味は薄いのですがなれると美味しくいただくことができます
脳梗塞と言う病気になって食事の大切さを改めて知りました
昼食後もリハビリの日程が入ってる場合は午後2時から午後5時まで個別のリハビリが続けられます
夕食は午後6時から配膳が行われます、私の場合は塩分・糖分・カロリーと食事制限がかかっているので病院内で配膳される食事以外は飲食ともに取ることができません
ただし水やお茶などと同時にカロリーや糖質ゼロの炭酸水やブラックコーヒーを楽しむことができます、また記念日や祭日にはゼリーなどの甘いものも食事に付くことがたまにありました
夕食後は自由時間で後、2週間ほどで退院を迎える頃には自主練で夜の7時過ぎに病棟内の廊下、一周100メートルある距離を10周ほどウォーキングしていました
就寝は夜10時ですが、ご飯を食べてしまうと後はやることがないので夜8時過ぎには床についていました
回復期リハビリテーション病棟の1日の過ごし方はこんな感じです
リハビリ病棟に移った頃には周りの患者ともあまり交流はなかったのですが、1ヵ月を過ぎると同じ病棟の患者たちとも仲良くなりいろいろな話が出来るようになり退屈な病院生活の楽しみが1つ増えたような気持ちになります
※1週間のうち月曜日と木曜日は男性の入浴日、火曜日と金曜日は女性の入浴日となっています、お風呂に入ることもリハビリの一環で最も疲れるリハビリの1つです
※毎週、水曜日の12時から13時まではリレーションの一環としてカラオケがリハビリ室の一角で行われ空虚な病院生活に変化を与えてくれます
※また土曜日と日曜日の14時から16時まではリハビリ室の一角でリクリエーションとしてコーヒータイムが行われ、糖分やミルクを入れることはできませんがコーヒーを楽しむこともできます
担当の理学療法士と作業療法士による【二人三脚のリハビリ】
続きはただいま執筆中です…
- 理学療法士とは?
- 作業療法士とは?
- リハビリの内容とは?
- どんな方法で脳梗塞の後遺症の麻痺を改善してくれるの?
- 柔道整体師との違いは?
- 車いすから歩行器・杖・そして自立へ
- 退院後のリハビリとは?
- 生活をしながらのリハビリとは?
病院内のスタッフの中で最も患者と親しくなるのが理学療法士と作業療法士の方達です
私とは親子ほどの歳が違う若い療法士たちがどのようなリハビリ療法を行ってくれるのか具体的な動画なども紹介して解説していきます
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ではまた次回お会いしましょう…